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[2016年度]第10回 東京工科大学のこれから③注目してほしい学部について

2017年2月10日掲出

 皆さん、こんにちは。3回にわたってお話ししてきた、東京工科大学のこれからについて。最後に今後、注目してほしい学部についてお伝えしたいと思います。

 まずは医療保健学部です。東京「工科」大学なのに、どうして医療保健学部があるのですか?と聞かれることがよくあります。医療分野においては、今後、ますますコンピュータや人工知能といった先端情報機器の役割が大きくなってくるでしょう。実際に現在、「ダヴィンチ」という手術支援ロボットが実用化されていて、それを使って手術をすると同じ癌でも人間が直接手術するよりもはるかに細かいところまで腫瘍が取れるといわれています。今はまだ人間がそれを使って手術を行っていますが、いずれは治療自体をロボットがオートメーションで行う時代がくるかもしれません。
 これからの医療保健の分野は、医療にかかる経費削減の必要性などを考えても、最新鋭の工学技術やAIなどを使って高度化・効率化を図ることを目標にせざるをえないでしょう。本学の医療保健学部は、工学部や応用生物学部、メディア学部といった他学部との共同研究を通して、検査や治療、臨床工学などのさまざまな分野における新しい技術の開発や研究を実践しています。コンピュータと医療、あるいは医療IoTなども含め、工学系の大学だからこそできる新しい発想での研究や学びができること。それが本学に医療保健学部がある意義であり、強みでもあります。

 また、本学の新しい工学部では「サステイナブル工学」の概念を取り入れ、これまでの工学分野とは発想の異なる新しい技術の開発を目指しています。「サステイナブル工学」とは、「環境」「産業」「人間」の調和を保ちながら持続可能な社会づくりを支える新しい実学です。これから生まれる新たな技術は「持続可能(サステイナブル)な技術」でなければいけない。前述の医療保健学部との絡みをとってみても、医療に使う技術は安全・安心であることが求められます。本学の工学部はその視点を中心に据えて、さまざまな新しい技術を提供することを目指しています。

 もうひとつ、本学の応用生物学部は研究領域が多岐にわたるのが特徴です。
 3年次に選択できるコースは「生命科学・環境コース」「医薬品コース」「先端食品コース」「先端化粧品コース」の4つ。バイオの分野のなかでも、他校の農学部などではあまり扱われない化粧品や医薬品などの領域が研究できます。選択後、他コースの科目も履修可能なので、幅広い基礎知識や技術を養うことができます。

 このように本学の各学部には、他大学にはない特徴があります。興味がある学部に関しては、ぜひカリキュラムや研究室情報などを調べてみてください。