材料物理化学（高橋・藤田）研究室

サステイナブル工学の基盤となる、新しい固体無機材料の創製と新規の化学反応プロセスの開発を行っています。材料自体だけでなく製造段階で環境に対する負荷が低い材料開発を行うために、湿式プロセスや気相プロセスにおいて、反応場で生成させた反応活性化学種による反応性プロセシングが重要になります。電気化学反応性プロセシング法を開発し、バイオマテリアル薄膜や光触媒機能性膜が室温で創製できることを見出しています。また、金属とアニオン種を共複合化することで、新しい電子材料の創製を目指した研究を行っています。創製した材料の物性や機能発現メカニズムを解明するためには、X線を使った分光分析法を中心に、第一原理計算の助けを借りて、化学結合状態や結晶構造、化学種の存在状態を調べ、ミクロの目でマクロな性質を理解する研究を行っています。サステイナブル材料化学の基盤となる物理化学的指導原理の確立を目指した研究を進めています。