医療保健学部

School of Health Sciences 蒲田

臨床検査学科 カリキュラム

臨床検査学科の学びのポイント

接遇マナーも学ぶ実習

生理検査学実習では、病院と同様の検査機器を使用し、超音波検査、心電図検査や脳波検査などの実習を実施します。接遇マナーも身につけ、患者さんの気持ちに寄り添える臨床検査技師をめざします。

検体検査の正確な検査データの理解

血液中の化学成分を測定する際、他の成分が測定に及ぼす影響と、血液の保存条件の違いによる影響について実験し、正しい検査データを得るための対処法を学びます。

専門教育科目・専門科目

専門基礎科目

専門基礎科目は基礎医学系、社会医学系、医用工学系の3分野で構成され、臨床検査技師としての基礎となる内容が学べるようになっています。基礎医学系では解剖学、生理学といった人体の構造・機能に関する基礎医学を中心に、臨床検査技師として必要な検査学の基礎となる病理学や血液学を学びます。社会医学系では公衆衛生学、医療リスクマネジメント等で臨床検査の意義や有用性について、また医用工学系の医用工学概論・実習では検査機器の構造や保守点検など、機器を安全に管理する方法について理解します。

主な専門基礎科目
病理学

病理学は疾病がどのような成り立ちで起こるのかについて、臓器、組織、細胞レベルでの特徴やその変化を中心に学びます。

臨床検査概論

臨床検査とは? 臨床検査技師はどのようにして誕生したのか? 臨床検査の歴史や特徴などについて講義や施設見学を通して学びます。

血液学

血液の成分、性状や機能、止血や血液凝固について学び、また血液疾患の診断や経過観察に必要な血液検査の基礎について理解します。

専門科目

専門科目は総合検査学系、形態検査学・分析検査学系、機能調節・制御検査学系、臨地実習の4分野から構成されます。総合検査学系では、検査の意義や役割について学び、検査結果を判読する能力を身につけます。形態検査学・分析検査学系では微生物検査学、遺伝子検査学など広範な臨床検査の各分野について、検体採取や分析技術について学修します。機能調節・制御検査学系では、心電図や脳波など生体から直接得られる情報を診断・治療に生かすための知識・技術を修得します。臨地実習ではこれらを軸に実際の医療現場でどのように実践されているかを体験的に学びます。

主な専門科目
生理検査学

心電図、脳波、呼吸機能検査、超音波検査など、さまざまな生体機能検査に関する知識や技術を修得します。

遺伝子検査学

遺伝子・染色体検査の原理を理解し、臨床検査における意義について学べます。同時に遺伝子検査に伴うの倫理的な問題について学びます。

血液検査学

血液学、血液検査の基礎を学び、血液・造血器疾患の診断に必要な検査について学修し、臨床検査技師としての視点を養います。

病理検査学

病理組織、細胞診断学は、さまざまな病態の病因や疾患の診断に欠かせません。ここでは病理検査手技の基本を中心に学びます。

微生物検査学

微生物検査の基礎知識を修得し、病原微生物の同定・薬剤感受性検査を学ぶことで感染症の診断・治療および感染制御について学びます。

臨床化学検査学

採取した血液や尿などに含まれる各種成分を生化学的にスクリーニングする方法を身につけ、分析結果が診療に果たす意義を理解します。

臨床検査学科
カリキュラム・4年間の学びの流れ

基礎教育科目

幅広い教養を身につけることを目的とし、人文・社会科目、情報・数理・自然科学科目、外国語科目群などで構成されています。

専門基礎科目

3分野で構成され、基礎医学系では検査学の基礎を学びます。社会医学系は臨床検査の意義や有用性を、また医用工学系の医用工学概論・実習では機器の安全管理を理解します。

専門科目

①総合検査学系、②形態検査学・分析検査学系、③機能調節・制御検査学系、④臨地実習で構成。検体採取や分析技術、検査結果を判読する能力など、臨床検査技師に必要な基礎を修得します。

1年次
  • フレッシュマンイングリッシュⅠ・Ⅱ
  • コンピュータ概論Ⅰ・Ⅱ
  • コンピュータリテラシー演習Ⅰ・Ⅱ
  • フレッシャーズゼミ
  • 医療科学の基礎Ⅰ・Ⅱ
  • 化学の基礎
  • 解剖学
  • 解剖学実習
  • 生理学
  • 生理学実習
  • 臨床検査概論
  • 臨床微生物・免疫学
  • 医学概論
  • 生化学
  • 病理学
  • 一般検査学
  • 微生物検査学
  • 検査機器総論 ほか

1年次は、社会人としての教養と、専門科目を学修するうえでのベースとなる基礎教育科目と専門基礎科目に加え、専門科目(一般検査・微生物検査)と実習を履習します。

2年次
  • 生化学実習
  • 血液学
  • 公衆衛生学
  • 医用工学概論
  • 医用工学実習
  • 病理検査学
  • 医動物学
  • 一般検査学実習
  • 微生物検査学実習Ⅰ
  • 免疫検査学
  • 生理検査学Ⅰ・Ⅱ
  • 画像検査学
  • 臨床医学総論
  • 病理検査学実習Ⅰ
  • 血液検査学
  • 臨床化学検査学Ⅰ
  • 血液検査学実習Ⅰ
  • 臨床化学検査学実習Ⅰ
  • 遺伝子検査学
  • 遺伝子検査学実習
  • 生理検査学実習Ⅰ
  • 医療情報処理演習Ⅰ ほか

専門基礎科目を中心に、臨床検査技師にとって必要な人体の構造と機能について個体・器官・組織の各レベルで学びます。臨床検査医学、検体検査学などの専門教育と臨床検査の基礎となる実習科目を履修します。

3年次
  • 公衆衛生学実習
  • 病理検査学実習Ⅱ
  • 血液検査学実習Ⅱ
  • 臨床化学検査学Ⅱ・Ⅲ
  • 臨床化学検査学実習Ⅱ
  • 微生物検査学実習Ⅱ
  • 免疫検査学実習
  • 生理検査学実習Ⅱ
  • 検査管理総論
  • 臨床検査総合演習Ⅰ
  • 臨床病理学
  • チーム医療概論
  • 救急総論
  • 臨地実習[10週間]

3年次後期からの臨地実習では、専門基礎科目、専門科目の講義、実習で履修した内容が、医療関連機関など実際の臨床の現場でどうのように実践されているのかを学びます。現場で必要な知識・技術・姿勢とともに、臨床検査技師としての社会的使命を体感します。

4年次
  • 保健医療福祉総論
  • 医療リスクマネジメント
  • 卒業研究Ⅰ・Ⅱ
  • 病態解析学
  • 薬理学
  • 臨床検査総合演習Ⅱ・Ⅲ
  • 健康食品総論
  • 先端医療総合講義
  • 医療情報処理演習Ⅱ

4年次では主体的に卒業研究に取り組み、大学での学修をまとめるとともに、臨床検査技師としての基礎を固めます。


大学院進学

就職

※代表的な科目のみ掲載。変更になる場合があります