研究センター
■概要 老化皮膚の3大特徴である乾燥・シワ・シミの皮膚科学的メカニズムを皮膚の表皮ケラチノサイト細胞・真皮フィブロブラスト細胞・表皮メラノサイト細胞の遺伝子レベルから解明し、そのメカニズムに沿った、乾燥・シワ・シミの特異的予防剤や改善剤の探索を行います。いずれのメカニズムでも太陽紫外線が大きな影響を与え、細胞同士のパラクリンサイトカイン相互作用とサイトカインによる細胞内の乾燥・シワ・シミ因子の発現に結びつく特異な細胞内外の情報伝達システムが重要です。紫外線に暴露された後でも、これらのメカニズムの引き金になるサイトカインの分泌やそれらによる情報伝達シグナルを抑制することにより、予防や改善が可能です。 これらのアプローチから今までにない新しい乾燥・シワ・シミの予防改善剤が見つかりつつあり、すでに数社の医薬品・化粧品メーカーと共同研究をしています。抑制作用点を多く組み合わせることにより機能性化粧品素材にとどまらず病的な乾燥症であるアトピー性皮膚炎の治療剤・前々癌症状としてのシワ改善から皮膚腫瘍の予防改善剤など・病的なシミである肝斑、老人性色素斑などの治療剤への展開も図ることが出来ます。