片柳研究所 東京工科大学

研究センター

ファインエレクトロニクス&フォトニクス研究プロジェクト

概要
本プロジェクトは本学と有限会社AIコアビとの共同により、大学発の光、電子、画像、バイオエレクトロニクス技術等のアイディア・基礎研究の成果と社会のリアルタイムなニーズとを融合し、外部企業に利用してもらえる技術にインキュベートして、大学の研究成果を実社会に役立てるための研究開発を目的としています。

背景・意義
昨今は、経済的な豊かさだけでなく心の豊かさとあわせた生活の質を高めることが求められるようになっています。生活の質を高めてゆくためには、巨大な重工業でも、高度なハイテクでもなく、生活産業分野を中心とした技術です。これらの技術は、個別には、大きな市場を生まないとして、実際の製品に結びついていないのが現状です。大学発のアイディアと基礎研究成果を製品化可能な基本技術までブラッシュアップするという“デスバレーの橋渡し”が望まれています。
事業に発展させるためには、社会的ニーズはあるのか、市場はどうなっているのか、製品の優位性をどうやって確立するのか。これらの要件を考え抜くことが大切です。こうした大学にとって不得手な部分は企業が分担し、大学側では、企業ニーズを意識した研究開発により開発リスクを分担します。そして、プロトタイプの試作により企業の商品化判断を加速します。
これまでのわが国では、新しい製品や市場を生み出すベンチャー育成のための教育制度の遅れが顕著といえます。大学教育に求められるもののひとつは、実務的な世界との接点をできるだけ多く持たせることです。プロジェクトに積極的に参加する学生には、起業インターン業務を通年で可能とし、企業家マインドを醸成することが可能となります。
既に、H17年度には(財)新技術開発財団の助成を得て、「流量検出センサーを用いた生活モニタシステム」を、平成18年度には、東京都中小企業振興公社の新製品・新技術開発助成の基に「ITステッキ(高齢者用安心ステッキ)」を開発しました。

関連ページ:https://www.teu.ac.jp/information/2007/009356.html

FE&Pプロジェクトの産学協同スキーム
FE&Pプロジェクトの産学協同スキーム
ITステッキ(高齢者用安心ステッキ)
■プロジェクト担当者:三田地成幸三田地成幸
■連絡先TEL:042-637-5249
コンピュータサイエンス プロジェクト一覧へ戻る