■概要
このプロジェクトは、一般的な水平方向のみのサラウンド音響システムに上下方向の音像定位を加え、より立体的で臨場感のあるコンテンツを制作する為に必要なシステムを開発し、そのシステムを利用した表現方法について研究するプロジェクトです。
コンテンツ制作者がより感覚的に立体的な音像定位を操作出来る立体サラウンド音響システムの構築を目標としており、その結果コンテンツを鑑賞する観客もそのサウンドをより楽しむことに繋がると考えています。また、より操作性の良い3Dパンニングデバイスを開発することも重要な研究目的です。将来的にはグローバル・スタンダードになり得る次世代3Dサラウンド・システムの開発を目指しています。
■背景・意義
世界中でグローバル化が進んだ現在のシネマコンプレックス音響システムが将来的により立体的な音像を求められることを想定し、経済的且つ効率的に立体サラウンド音響システムへの移行が出来るような提案が必要とされていますが、そのためには作品制作者、音響システム設計者、作品視聴者の3者の見解を同時に検討し、より現実的なシステムの立案を目指す必要があります。また使用電力の効率化を図り、経済的かつエコロジカルな映画観賞環境を必要とする風潮を作り出すことも重要な課題です。
本プロジェクトの成果を元に、さらなる次世代サラウンド環境を模索し、より実用的なシステムの開発に繋げます。
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