片柳研究所 東京工科大学

研究センター

バイオマス資源の液化と有効利用

概要
バイオマスは大気中の二酸化炭素を植物が光合成により固定化したものです。従って、これを燃焼させても二酸化炭素に戻るだけのことであり、新たな二酸化炭素を排出することのないクリーンなエネルギーとして、世界的に注目されています。
わが国におけるバイオマス資源としては家畜排泄物、食品廃棄物、下水汚泥などがありますが、本プロジェクトでは八王子市より産出する木質系廃棄物を対象とします。これら資源を熱分解によりガス化し、さらに触媒を用いてジメチルエーテルや直鎖の炭化水素へと変換し、液体燃料として有効利用します。
本プロジェクトは、八王子市と共同研究により、同市より年間約1万トン排出されるバイオマス資源を液体燃料に変換し、市の公用車を動かす計画です。
最終的には、ゴミを処理しながらエネルギー生産を行う、次世代のゴミ処理工場としてのシステム提案を行います。

剪定枝からのバイオ燃料合成フロー
剪定枝からのバイオ燃料合成フロー
反応器の写真(実験中)
反応器の写真(実験中)
八王子市から出る剪定枝の一部
八王子市から出る剪定枝の一部
八王子市から出る剪定枝の一部
■研究担当者:軽部征夫/斉木博/清水雅史
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