学長メッセージ第7回「大学入試の心得」
こんにちは、学長の大山です。12月に入り、いよいよ入試本番が近づいてきました。
今年度は新型コロナウイルス感染症の流行で、色々な不安を抱えての入試になってしまいました。本学では、今のところ、例年通り、発表されているスケジュールで実施する予定です。ただし、試験会場となる教室では、座る間隔をあける、寒い季節ですが換気をよくするなど万全の感染予防対策を行います。
また、12月17日から奨学生入試の出願受付が始まりました(詳細はこちら)。奨学生入試は、その合格者に4年間、奨学金を支給するという制度ですが、毎年、たくさんの応募があります。仮に奨学金がもらえる範囲に入れなくても、試験結果が規定のレベルを超えていれば、いわゆる一般入試の合格者として認めるという制度もありますから、ぜひ多くの方にチャレンジしてほしいと思っています。
ところでなぜ大学入試が行われるのか、考えたことはありますか? それには少なくとも2つの理由があると思います。ひとつは、もちろん、大学で勉強するには高校で学ぶ基礎知識をきちんと身に付けておかないと、入学後、授業についていけなくなることがあるからです。それが退学という残念な選択に繋がることも少なくありません。つまり最低限の基礎知識を持っているかどうかを問うために、入試というものがあるのです。本学の入試も、基本的に基礎学力を問う試験になっていますから、高校で習うことをしっかりと勉強してきてください。
もうひとつの理由ですが、受験勉強ではたくさん覚えたり、繰り返し問題を解いたりしますよね。私自身の受験生時代を振り返ると、正直、受験勉強が嫌だなと思ったこともありました。でも、今となっては、しっかりと学修習慣を身に付けるためにも必要だったのだと理解しています。この時期に繰り返し勉強する、合格するかどうか心配しながら真剣に勉強に取り組み続け、最後まであきらめないという経験や努力は、そのあとの大学の学修でも人生においても効いてきます。例えば、私が企業で働いていた頃のことですが、ある製品をつくって販売しようとすると、そのクオリティを100%に近い状態にしなければ世に出せません。そのためには、時間を惜しんで最後まで製品の開発を追求し続ける力が必要だったのです。勉強も同じです。入試という関門では、大学で勉強するために物事を追求する素養も確かめているのだと思ってがんばってください。
最後にもうひとつ。常に体調の管理をしっかりしましょう。それも人に誇れる大きな能力のひとつです。試験当日に全力を出せるよう、これもトレーニングだと思って、体調管理を徹底してください。