大山学長のホッとブレイク

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学長コラム第8回「東京工科大学の入試――なぜ入試が行われるのか?」

2022年11月25日掲出

みなさん、こんにちは。学長の大山です。いよいよ今年も残すところあと1ヵ月と少しになりました。受験生のみなさんは、年明けの入試に向けて、一層、気持ちが入ってきている頃だろうと思います。そこで今回は今一度、「入試とは何か」ということについてお話ししたいと思います。

本学は開学して36年経ちますが、当初から実践的な人材を育成することがひとつの理念としてあり、それに対するアドミッションポリシーがあります。その中で一番訴えていることは何かと言えば、意欲のある人に入ってほしいということです。単に大学に入学すればよいということではなく、学部で提供している内容を自分で学び、それを発展させたい。その過程を通して自身も成長したいという意欲のある人に入学してほしいのです。その意欲を大学側が知るために行うのが、入試だと言えます。
本学の入試には、色々なものがあります。すでに一部を残して実施された総合型選抜では、面接を通して「私はこういうことを頑張ってきました」という自己アピールをしてもらうことで、その人の学ぶ姿勢や意欲を見せてもらいました。また、指定校推薦でも高校の成績で、基礎学力が身についていることや学ぶ意欲があることを見せてもらいました。
年が明けると、いわゆる一般選抜が始まります。本学の場合は、奨学生入試から始まり、一般選抜A日程・B日程へと続いていきます。こうした試験でも、基本的には学ぶ意欲を見ています。入試である程度の点数を取れるということは、それまでに積み上げてきたものの成果です。そういう学び続ける力を身に付けたということが、入試の点数に表れてきます。ですから、入試のための勉強が嫌だなと思うこともあるかもしれませんが、大学側はみなさんのコツコツ勉強してきた努力をきちんと見ていますよ、とお伝えしたいのです。
また、受験勉強は暗記要素が強い面もありますが、問題を読んでその意図を汲み取る、つまり文章理解力も求められます。そして、それに対して答えるということは、自分の考えを伝えるトレーニングでもあると思います。そういうことができているかどうかを問うものが入試です。入試に対しては色々な考え方があるかと思いますが、ぜひみなさんの本学で学びたいという意志やこれまでに身に付けてきた力を見せてください。

さて、本学では12月16日から、先ほども話に出ていた奨学生入試の出願が始まります。奨学生入試は、本学で学ぶために必要となる学費を奨学金として援助するというものですから、ぜひチャレンジしてください。成績上位者からの選抜になりますが、103人に年額130万円の奨学金を最長4年間支給します。また、この入試は、もし奨学生になれなかったとしても成績によっては、一般選抜を免除合格するチャンスもあります。さらに今年は学外試験会場を4カ所、増やしています。そういう意味では、例年より受験しやすくなっていると言えますね。

受験勉強は複数の科目に取り組む必要があるので、どれをどう進めていくか、自分なりにスケジュールを立てなければなりません。限られた時間の中でトレーニングして培った力は、後に必ず活きてきます。点数だけでなく、多様な要素が勉強の中に含まれているので、最後まで粘り強く頑張ってほしいと思います。自信を持って取り組んだことは、決して無駄にはなりませんよ。