多摩地域の魅⼒を発信する“農観連携”アプリを学⽣が開発 稲城市などと連携し実証活動を開始
官⺠学連携マイクロツーリズムプロジェクトで優秀賞
東京工科大学(東京都八王子市)では、本学学生が試作した多摩地域の魅力を発信する農観連携アプリ(注1)を発展させ、東京都稲城市観光課、稲城市観光協会、三幸自動車株式会社(本社:西東京市)などと協働して一般利用に向けた実証活動を4月より開始いたします。
同アプリは、地元の魅力を再発見するなど継続性のある地域活性化を目指し、「多摩地域マイクロツーリズムプロジェクト」(注2)コンテストにおいて、本学コンピュータサイエンス学部2年生4名のチームが提案したものです。2022年12月に行われた同最終審査会おいて優秀賞に選出され、マッチングした上記3団体とサービス実用化に向けた検討を進めています。
■Webアプリ「たまさんぽ」による多摩地域の魅⼒発信サービスの実証
本アプリは、企画からお散歩アプリの試作、実地調査、稲城市観光課や商店会連合会との評価や解析などをもとに、1年近くをかけて開発されました。Webサイトにログインアクセスするだけで⼿軽に使うことができ、多摩地域の農作物の収穫体験イベントや収穫物、散歩中に⾒つけた景⾊、特産品、隠れた名店やグルメなどの写真投稿や共有を通じて地域の魅⼒を体感できます。また稲城市イメージキャラクター「稲城なしのすけ」と写真が撮れるAR(拡張現実)機能なども装備しました。4⽉から10⽉にかけて観光案内所「いなぎ発信基地ペアテラス」にてアプリ体験会などを定期的に実施するほか、観光施設など市内各地でのポスター掲⽰等を通じ、利⽤者拡⼤と情報発信の活性化を図ります。
■オーダーメイド観光ツアーへのアプリ導⼊と新たな顧客体験向上の実証
三幸自動車株式会社と連携し、同社の“地域魅力発見”をテーマとしたタクシーオーダーメイド観光サービスへの同アプリ導入を図ります。アプリのAR機能を使って周遊先にちなんだキャラクターなどと参加者を合成して記念撮影するなど、ICT活用による新たな顧客体験を生み出すことを目指します。3月には学生がモニターツアーに参加しアプリの試用や同社との意見交換を実施、今後も実証活動を通じて実用化に向けたアプリの改良などを進めてまいります。
(注1) アプリ情報サイト
(URL https://sites.google.com/edu.teu.ac.jp/tamaconection2022/)
(注2) 同実⾏委員会(多摩市、稲城市、⼋王⼦市、⽇野市、多摩⼤学総合研究所、京王観光株式会社)が主催する、令和4年度多摩・島しょ広域連携活動助成事業。⻑期コロナ禍の影響を受けている地域経済の現状を踏まえ、次世代を担う⼤学⽣等のチームを対象に、郊外住宅地を有する都市における課題を踏まえたマイクロツーリズムのアイディア企画を公募、⾃治体・観光協会・地元事業者と連携した実⽤化を⽬指します。
タクシーオーダーメイドツアーにおけるアプリ試⽤(3⽉17⽇、下野⾕遺跡など3箇所を訪問)
■コンピュータサイエンス学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/index.html