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メディア学部の吉岡研究室がサイエンスアゴラ2024に出展

 
2024年10月18日掲出

吉岡英樹メディア学部講師

 本学メディア学部の吉岡研究室は、科学技術振興機構が主催する科学と社会をつなぐイベント「サイエンスアゴラ2024」(10月26日・27日、東京・お台場)において、聴覚障害への理解促進のための体験型コンテンツ「サイレント・コミュニケーション」を出展します。
 本研究は、聴覚障害支援メディア研究室(吉岡英樹講師)が、“聞こえる人に聴覚障害をどう理解してもらうか”という社会課題に対して、聴覚障害当事者である演習講師や学生らの協力のもと、音響シミュレーション技術などを応用したコンテンツとして開発したものです。また直感的にわかりやすい10分程度の内容にすることで、幅広い人々に障害への理解を深める“第一歩”となることをねらいとしています。(プロジェクトホームページ https://www.silentcommunication.jp

■音響シミュレーション技術でさまざまな“聴こえにくさ”を再現
難聴といっても人や環境によって聴こえ方はさまざまです。本コンテンツでは、ヘッドホンを装着し、聴こえにくさの度合いやバイノーラル録音システム(立体音響)による片耳難聴、カクテルパーティー効果といった周囲の環境による聴こえ方の違いを模擬体験したり、参加者同士でのミュニケーションや手話講座なども取り入れています。昨年の同イベントでも高い評価((注1)を得たほか、立教女学院中学校・高等学校など教育現場と連携したワークショップ等の取り組みも行われています。

■企業等での実用を想定した「オフィスバージョン」を初公開
2024年4月より「改正障害者差別解消法」が施行され、障害者への合理的配慮の提供の義務化が民間企業等にも適用されました。一方で聴覚障害は周囲に気づかれにくい障害と言われ、職場でのコミュニケーションに問題を抱えている状況があります。本研究では、障害者の就業支援を行なう(株)ゼネラルパートナーズ(東京都千代田区)と連携(注2)し、上記をベースに聴覚障害者を雇用する企業での利用を想定した「オフィスバージョン」を開発。本イベントにて初めて一般公開いたします。現在同社と連携しワークショップ素材としての試用が進められています。

(注1) 参加者約200人へのアンケートでは「聴覚障害について理解できたか」の問いに98%が5段階の4〜5評価を選択
(注2) 東京都との協定の下障害者や高齢者の課題解決を支援するコミュニティ「Inclusive Hub」を運営する株式会社The Elements(東京都千代田区)の協力による


昨年の出展の様子

上段左/昨年の出展の様子 上段左・下段/体験コンテンツ(オフィスバージョン)の画面


■体験コンテンツ(ファミリー向け)の画面

体験コンテンツ(ファミリー向け)の画面

【主な展示内容】
1. サイレント・コミュニケーション(オフィスバージョン)コンテンツ体験【約8分】
(様々な聞こえにくさの体験、カクテルパーティー効果体験、背後からの呼びかけ体験、手話講座)
2. サイレント・コミュニケーション(ファミリー向け)コンテンツ体験【約8分】
(カクテルパーティー効果体験、ジェスチャークイズ、手話講座、バイノーラルマイクによる片耳難聴体験)
3. 片耳難聴体験(片耳難聴の情報・コミュニティサイト「きこいろ」による実施)

【出展概要】
日 時:10月26日(土)~27日(日) 10:00~17:00
会 場:イベント「サイエンスアゴラ2024」お台場テレコムセンター会場 1階ブース(出展番号111)
    https://scienceagora.jst.go.jp/2024/booth/111.html
協 力:株式会社ゼネラルパートナーズ(東京都千代田区)
    https://www.generalpartners.co.jp/
    片耳難聴のコミュニティ「きこいろ」
    https://kikoiro.com/
参 加:無料



■サイエンスアゴラ2024 WEB:
https://scienceagora.jst.go.jp/2024/

■聴覚障害支援メディア研究室(吉岡研究室)WEB:
https://www.yoshioka-lab.org/


■メディア学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/media/index.html