コーオプ実習のご案内
コーオプ教育とは
大学と企業が連携し、学生の実践力を養成する教育プログラムです。
コーオプ教育(Cooperative Education)とは、1906年に米国シンシナティ大学工学部で「学内の授業プログラムと学外の就労体験型学修プログラムを交互に受けるカリキュラム」が開発されて以降、米国、カナダ、欧州で盛んに取り入れられている教育プログラムです。学生は、一定期間企業で働くことで就業体験と労働賃金、大学の単位を修得するとともに、実践力や総合的な社会人基礎力を身につけることができます。
東京工科大学では、工学部において2015年度から必修科目としてコーオプ教育を実施してきました。企業での実習を終えた学生は、実習を通じて大学での学修が実社会でどのように活用されるかを理解するだけでなく、社会人としてのマナーやチームワーク、能動自律といった社会人力を身につけ、さらに仕事に対するビジョンを得てキャンパスへと帰ってきます。中には、実習を一つのご縁として、実習受け入れ企業に就職する学生もいます。
コーオプ教育とインターンシップとの違い
コーオプ教育は新しい実学的な教育プログラムです。
大学等におけるインターンシップは、「学生が企業等において実習・研修的な就業体験をする制度」であり、その形態は①正規の授業科目とする場合、②課外活動など大学における活動の一環とする場合、③学生が個人的に参加する場合に分かれます。
わが国では昨今、若者の離職率の増加や職業定着率の低下などが見受けられ、学生の主体的な職業選択や高い職業意識の育成が、重要な課題となっています。
東京工科大学のコーオプ教育プログラムでは、八王子キャリアコーオプセンターが一元的に管理・運営を行い、企業が積極的に教育に関わることで、企業ニーズが反映された産学協働実習プログラムを構築します。また、通常のインターンシップと比べて就業期間が長期間であり、就業経験の前後に体系化された事前・事後教育を実施。これらに加え学生に対し企業の一員として賃金が支払われることが大きな違いです。
本学のコーオプ教育プログラムを通じて、学生は働くことの価値観を見出し、協働で作業する能力や責任ある主体的な行動力を習得することが可能となります。
インターンシップとコーオプ教育の違い
- 実習期間が長期に。
- インターンシップの実施期間は一般的に短期間(1~14日間程度)で実施されます。これに対して、本学のコーオプ実習は長期間(3週間〜約2ヶ月)にわたって就業し、より実践的な業務を経験します。
- 有給で行われる教育プログラム
- インターシップが原則無給で行われるのに対し、コーオプ教育は企業の労働者の一員として就業するため、有給になります。
- 事前・事後教育を取り入れた、体系化した教育プログラム。
- コーオプ教育プログラムは実習前に社会人基礎力を養う事前教育を実施します。また、実習後には事後教育として就業経験の振り返りの授業を行います。コーオプ教育で得た「気づき」や「発見」を、その後の学びや就職活動に活かすことが可能です。
- 産学協働で開発された実習プログラム
- 就業プログラムの内容は企業に一任することが一般的なインターシップと異なり、コーオプ教育は産学協働教育のため、大学と企業が連携して実習プログラムを開発します。
スケジュール
工学部
全学科の学生が約2ヵ月間にわたり、各企業で就業経験します。
コーオプ実習を効果的に実施するため、2ヵ月間のギャップイヤー(クォーター制・第1~4期)を導入しています。各学科が2つのグループに分かれて交代でコーオプ実習を行うため、工学部全体として毎期いずれかの学科がコーオプ実習を実施しております。
実習前の「顔合わせ・情報交換会」では、企業と学生が実習前に顔合わせをすることで、実習に向けた不安を解消し安心して実習に臨めるようにしています。また、実習後に行う「成果発表会」では、学生の学びを企業へフィードバックしています。
コンピュータサイエンス学部、メディア学部、応用生物学部
約3週間にわたり、各企業でコーオプ実習に取り組みます。
3学部で行うコーオプ教育プログラムは選択科目(1単位)であり、事前教育(6コマ)、約3週間の実習、事後教育(3コマ)を行います。
コーオプ実習前の「顔合わせ・情報交換会」では、企業と学生が実習前に顔合わせをすることで、実習に向けた不安を解消し、安心して実習に臨めるようにしています。
コーオプ実習に関するお問い合わせ先
東京工科大学 八王子キャリアコーオプセンター
住所 〒192-0982 東京都八王子市片倉町1404-1
TEL.042-637-2126
E-mail tut-coop(at)stf.teu.ac.jp
※(at)を@に書き換えてください。