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「デザイン開発プロジェクト」、はじまる。

更新日:2022年4月15日

前橋市のデジタルツインを活用した交通事故削減の実証研究にデザイン学部田村吾郎准教授らが協力

~半球状のスクリーン技術応⽤した運転シミュレーター共同開発~
 東京⼯科⼤学(学⻑:⼤⼭恭弘)デザイン学部⽥村吾郎准教授らの研究チームは、群⾺県前橋市が産学と連携(注1)して⾏っている、同市のデジタルツイン(3次元デジタル空間)を活⽤した交通事故削減の実証研究に協⼒しています。

本研究では、⽥村准教授らが開発した幅5.2mの半球体スクリーン装置「Sphere 5.2」を運⽤するワンダービジョン社とレーシングチーム「トムス」が共同開発した没⼊型運転シミュレーターと、前橋市のデジタルツイン環境を組み合わせたシステムを構築。連携各者(注1)の共同のもと、これを同市⺠らに体験してもらい、ドライビングの評価とともに運転者の脳波、⼼拍電位、眼球電位などのバイタルデータを取得。これらデータや同シミュレーターのデータロガー解析などをもとに、交通事故の原因となる要因の究明や対策に繋げる取り組みです。

2022年1⽉から3⽉にかけて、内閣府の実証事業として⾏われた同シミュレーターシステムのテストや、バイタルデータ取得の実験、前橋市庁舎で実施された実証実験には、⽥村准教授および研究科学⽣ら3名が協⼒しました。今後は、⼀般道の交通事故防⽌といった交通テックとしての社会実装を⽬指します。またプロのレーシングドライバーの脳波解析により、トレーニングの効率化や選⼿育成に活⽤する取り組みも進める予定です。

■半球体スクリーン技術「Sphere(スフィア) 5.2」
幅5.2m、⾼さ3.4m、奥⾏き2.6mの半球状スクリーンに4Kや8Kの映像を映すことで、スクリーン中⼼付近において90〜95%という⾼い視野カバー率を実現。ヘッドマウントディスプレイなどのデバイスを必要とせず⼈間の空間認知のメカニズムと極めて近いリアルな視覚体験をもたらします。映像とリンクしたモーションベース、送⾵装置、⽴体⾳響装置などを組み合わせることで、五感を刺激する特別な体験を提供します。また最短約4時間で組み⽴て・分解が可能なパッケージにより、都市部から離島まで⾼い可搬性を実現しています。2017年に開発され、WONDER VISION TECHNO LABORATORY(株)によって運⽤されており、製品やサービスのプロモーション、マーケティング、⾃動⾞や航空機などの運転訓練シミュレーション、医療、スポーツ、芸術など幅広い分野での活⽤が進んでいます。


前橋市庁舎で実施された実証実験で学⽣らが実施サポート (2022年3⽉)



(注1)参画団体:群⾺県前橋市、デロイトトーマツ、前橋⼯科⼤学、JINS、トムス、東京海上⽇動、朝⽇航洋、アストロデザイン、住友ベークライト、WONDER VISION、東京⼯科⼤学 他

プロジェクションマッピングの技術を社会にどう役立て、実装するかを考えるプロジェクトが始動!

 学生は、講義などでプロジェクションマッピングの概念をある程度は学びます。ですが、それはデザインという大きな括りの中で扱っているものなので、今回のプロジェクトのような応用版にいきなり取り組めるものではありません。そこで空間演出デザインコースの3年生45名を対象に、11月11日、12日、18日、19日の4日間でプロジェクションマッピングの特別演習を実施しました。

専門演習「プロジェクションマッピング」

改めてプロジェクションマッピングの基礎技術についての講義をし、さらに外部から専門家を招いてプロジェクションマッピングの具体的なオペレーションについて解説してもらったのです。そのうえで、学生はグループに分かれて、実際に自分の手でプロジェクションマッピング専用のソフトウェア「MadMapper」を動かしてみるということに取り組みました。
 この4日間で、学生は基礎的なプロジェクションマッピングの技術の習得や実際につくってみるという体験ができたので、今度はこの技術を社会に対してどういう価値として定義できるか、考えてみたいという学生がいれば、戦略的教育プログラムのプロジェクトに参加してくださいという形で参加者を募る予定です。実際にどのくらいの学生が集まるかはわかりませんが、5~10人くらいの規模でプロジェクトを進めたいと思っています。



実習の様子
田村 吾郎 准教授 インタビュー
Interview 

デザイン学部戦略的教育プログラム「2020年大田区がすごい!」プレゼンフォーラムがJ:COM大田で放送予定【2019年12月20日】

 2019年12月20日に蒲田キャンパスでデザイン学部戦略的教育プログラムB「大田区の観光デザイン提案/2020年大田区がすごい!」としてプレゼンテーションフォーラムを開催しました。このフォーラムではデザイン学部視覚デザインコース3年生が、2020年までに大田区への来区者を増加させるイベントを想定、先駆的な視覚デザインの表現を駆使した提案をグループで発表しました。本日は大田区観光課や区内の企業、大手デザイン事務所、メディアの前で発表、投票の結果、採用案として「あそびの学校」および「ネオ銭湯」が選出されました。このフォーラムの様子は12月23日放送のJ:COM大田ディリーニュースで紹介される予定です。

■J:COM大田
ディリーニュース
放送日時 12月23日18時~、20時30分~、23時30分~

第三回デザイン学部プレゼンフォーラム
第三回デザイン学部プレゼンフォーラム

第三回デザイン学部プレゼンフォーラム
第三回デザイン学部プレゼンフォーラム


おおた区民大学 提携講座「折り紙建築の手法をいかした<折り>のデザイン講座」開催報告【2019年12月12日】

御幸朋寿デザイン学部講師

 大田区と本学デザイン学部が提携して実施しているおおた区民大学 提携講座を、蒲田キャンパスで開催いたしました。この講座はデザイン学部の実学に基づいた専門性を学び、区民の活動を推進するために開講しています。今年は御幸朋寿デザイン学部講師を学習支援者として、「折り紙建築の手法をいかした<折り>のデザイン」というテーマで、「折り紙建築のしくみを学ぼう(基礎編)」と「オリジナルのポップアップカードをつくろう(応用編)」の2回に分けて実施いたしました。2回とも定員を上回る応募があり、抽選により実施し、講座では頭と手を使う内容にみなさん真剣に取り組みながらも楽しまれた様子でした。
 参加者からは「ただ作るだけでなく、きちんと理論を聞けた」「ポップカード作りが専門的でびっくりした」「新しい世界を知ることができてうれしい」などのコメントをいただきました。
 今後も区民とのデザインを通した学び合いの機会をつくりたいと考えております。


大田区提携講座
大田区提携講座

大田区提携講座
大田区提携講座

大田区提携講座
大田区提携講座

おおた区民大学 提携講座の様子


■【東京工科大学提携講座】折り紙建築の手法をいかした<折り>のデザイン講座~自分だけのオリジナルなポップアップカードをつくってみよう~ WEB
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/gakushuu/kumindaigaku/20190829toukyoukoukadai.html