デザイン学部暮沢准教授が『大阪万博を演出した未来』を出版
2015年2月5日掲出
万国博覧会は、多くの国家や企業が参加し、自国の伝統文化や自社の最新技術を発表する大掛かりなイベントです。もちろん、1970年に開催された大阪万博もその例外ではありません。しかし本書では、大阪万博には当時の第一線のクリエーターが多数参加していた事実に注目し、前衛芸術という観点から、誰がどのパヴィリオンの展示にどういう形で関わったのか、また大阪万博以前の万博からどのような影響を受けたのかを詳しく論じられています。
大阪万博は東京オリンピックと並ぶ戦後の日本を象徴する大規模な事業で、今までにも膨大な研究がなされてきましたが、前衛芸術という観点に着目したものはほとんどありませんでした。本書は、その意味でたいへん意義があるものです。
「大阪万博が演出した未来 前衛芸術の想像力とその時代」
暮沢剛巳著, 江藤光紀著(青弓社)
大阪万博に大きな影響を与えたブリュッセル万博(1958)
『大阪万博を演出した未来』表紙