2016年応用生物学部長メッセージ
「新コース誕生、応用生物学部」梶原 一人
受験生の皆さんこんにちは
応用生物学部長の梶原です。
受験勉強も追い込みを迎えていることと思います。無理して体調を崩さぬよう十分気を付けて下さい。本学に合格されることを願っています。
東京工科大学は、時代の最先端を常にキャッチして進化を遂げてきました。
特に応用生物学部は生命科学の進歩と共に、農学部とは異なった方向から研究し、その成果を社会に還元することを目標にしています。
この4月から応用生物学部では、従来の「先端食品コース」と「先端化粧品コース」に加えて、新たに2つコースが誕生します。「生命科学・環境コース」と「医薬品コース」です。
「生命科学・環境コース」は、これまでの「バイオテクノロジーコース」と「環境生物コース」を単に一緒にしたものではなく、新しい考え方から一つのコースとしました。「生命科学」は皆さんご存知のように、生命活動に関するサイエンスのことで、生物、とくにヒトを研究対象にする学問領域です。「環境」はその生物が活動する世界、すなわち、生物という有機物とそれを取り巻く無機物とからなる世界についての学問領域です。このように「生命科学」と「環境」とは互いに関連の深い領域です。そのような考えから、一つのコースとして、「生命科学」と「環境」を一緒に学べるようにしました。このコースでは、医療や環境保全などに役立てるための知識・技術が習得できます。
「医薬品コース」では、医薬品の基礎から創薬までを学びます。もともと製薬会社で創薬の研究をしていた教員が在籍していること、また卒業生の就職先として医薬品関連会社が多いことから「医薬品コース」の新設に至りました。本コースの特徴は生物創薬にあります。これは、核酸医薬品やタンパク質製剤のことで、生体由来の物質を薬として用いるものです。免疫賦活作用や抗ウイルス作用など多機能なタンパク質であるラクトフェリンやがん細胞を抑制するRNAの創薬への研究を行っています。
バイオナノテクセンターに代表される他を圧倒する教育・研究環境と産学連携による優れた研究成果が社会から評価され、年々受験者数と倍率も向上しており、昨年度の卒業生は大学院への進学はもちろん、大手化粧品・食品・化学関連会社等を中心に95%を超える高い就職実績を残しています。また、それぞれの分野で、生活に密着したバイオテクノロジーの応用と研究成果の社会還元、社会で活躍できる人材育成を目指してきました。
受験生の皆さん、新たな世界を切り開くバイオテクノロジーを駆使し、社会に役立ち、喜ばれる研究成果を、私達と一緒に創り出していきましょう。
皆さんの入学をお待ちしています。