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2016年デザイン学部長メッセージ

2016年1月8日掲出

「デザイン学部では、生活の質を高めるための具体的な提案とそれを実現するための企画力、プレゼンテーション能力を身につけた人材の育成を目指しています。快適で環境に優しく、潤いのある社会を目指す実学としてのデザインを実践的に学修します。」池田 政治

デザイン学部長 池田 政治

 受験生の皆さん、デザイン学部長の池田です。

 本学部では、自分の特性を活かして受験出来るという趣旨から、多様な受験方法を取り入れています。そのため一般入試では、実技でも受験できますが、学科だけでも受験できます。入学してからデザインに必要とされる表現力の基礎をしっかりと身につけられるよう指導しますので、学科だけで受験する人も安心して受験して下さい。

 昨年度から視覚、映像、空間の3つに加えて、工業デザイン専攻を新設し、さらにバランスの良い学部構成を実現しました。

 昨年11月には、すでに世界的に活躍されている2名の方を客員教授としてお迎えし、工業デザイン系の特別授業を開講しました。

 本学部の特徴を紹介しますと、独自な「感性教育」と合わせて、工科大ならではのコンピューターによる「デザインスキル教育」を充実させていることです。この2つを基礎デザイン教育の両輪とし、しっかりとした基礎の上にたって専門教育へと繋げていきます。専門教育では、循環型社会のためのデザインを目指して、機能性や美しさに加えて、限りある資源や地球環境,人への安全といった持続可能な未来に向けたデザインを各専攻とも共通なテーマとして学修します。

 専門の選択は、自分の成長と関心に合わせて、自分の適正を見極めながら決めることができます。
3年次前期で工業デザインコースか視覚デザインコースかのいずれかのコースを選択し、3年次後期から工業デザインコースでは、空間デザイン専攻か工業デザイン専攻、視覚デザインコースでは、視覚デザイン専攻か映像デザイン専攻かに分かれます。4年次の卒業研究は、自分の研究テーマにあった教員のもとでゼミ形式ともいえるマンツーマンでの指導体制が組まれています。

 蒲田キャンパスは、蒲田駅から徒歩2分の所にあり、デザインリサーチなど都市型のデザイン教育を行なうには最適な環境にあります。また、地域連携として「デザインの町」である大田区との恊働プロジェクトの取組みも進めています。

デザイン学部の学びで身につく6つの力
デザイン学部の学びで身につく6つの力

 本学部は、設置されて7年目を迎えますが、1期生、2期生とも就職を希望する学生の92%以上の内定率を達成しました。今年度もさらなる目標に向かって健闘しています。就職を大切にする本学部では、「デザインは社会で活かされてこそデザイン」という方針のもとで、デザイナー育成のみという従来型のデザイン教育に留まらず、社会で幅広く活躍できる人材育成の教育を行っています。

 そのため、本学部では、最終目標として「発想力、提案力、取材力、集中力、チーム力、実現力」の6つの力を身につけることを常に目標としています。この6つの力をバランス良くしっかり身につけることは、どんなデザインにも対応でき、また、変化する社会の要請にも柔軟に応えられる力を持つということにもなります。

 最後になりますが学部の在学生の皆さんに感想を聞きましたので受験の参考になれば幸いです。受験生の皆さんが本学部の理念と教育内容を理解し、本学部の入学に向けて奮闘されることを望んで止みません。

学部1年 T.N.君
学力試験型入試
「感性演習/つくるでは、普段扱うことのない様々な素材や工具について知り、それらを使うことによって新たなデザインの考えを次々とふくらませていくことが出来ました。また同じ課題でも周りの人と自分の作品が全然違うことが多く、他の作品についての工程などを知ることによって、自分にはなかった考えに気づける面白さもあります。」
学部1年 M.Y.さん
AO入試
「感性演習/描くでは、今までの経験がなくても一から基礎を学ぶことができ、ただ画力の向上だけを目指すのではなく、観察力や目的に対して適切な表現力を学ぶことができます。また様々な画法を学ぶことで、どんな対象物であっても表現の幅が広がり、新しい発見と経験を得られます。」
学部2年 N.I.さん
指定校推薦入試
「スキル演習では、具体的な機器の操作やPCのソフトウェアを使った表現技術を学びます。1年間で4テーマ履修でき、デザインに必要ないろんな技術を習得できます。このことにより、1年生・2年生でつくっている感性演習の課題をスキル演習で得た技術を使ってブラッシュアップしたり、PCを使った表現力も増したので、これからの制作でつくることのできるものが増えました。」
学部3年 Y.A.君
実技試験型入試
「専門演習は1、2年の感性演習を発展させていて、本格的でより専門的な現実味を帯びた課題内容になっています。実際の仕事に似た形でデザインを経験することで、デザインにおける厳しさと楽しさを肌で感じることができました。それによってより実践的な『デザインする力』が身についたと感じています。」