柴田千尋講師、 安藤公彦助教、稲葉竹俊教授らの論文が国際会議「eLmL2017」でベストペーパー賞を受賞
2017年3月19-23日の期間にフランス(ニース)で開催された国際会議「The Ninth International Conference on Mobile, Hybrid, and On-line Learning」で柴田 千尋コンピュータサイエンス学部講師が稲葉竹俊教養学環教授、安藤 公彦片柳研究所助教との共著である「Towards Automatic Coding of Collaborative Learning Data with Deep Learning Technology」を発表しベストペーパー賞を受賞しました。
一般に、人が集まって議論したとき、その議論の質を判断する観点から、各発言に対して意味付けを行うことを「コーディング」といいます。本論文は、先端的な人工知能の技術を用いて、そのコーディングを自動的に行う手法を提案した研究論文です。
研究は複数学部にまたがって行われました。まず、クラウド上のシステムを利用して、学生参加型の演習で実際に用いられた議論の会話データから、発言の役割を特定するため、各発言に対し、どのようなコーディングを行えばよいかを決定しました。そして、それに基づき、実際にデータに人手でコーディングが行われました。その後、深層学習の手法を用いて計算機に学習させ、コーディングを自動的に行う手法が検討されました。その結果、過去の研究でおこなれている既存の自動コーディングの手法に比較して、より精度の高いコーディングが可能になることが分かりました。
なお、本論文は教養学環による学内プロジェクト『ディープラーニング技術による教育ビッグデータの分析・可視化手法の開発・評価』(代表者:稲葉) の研究の一環として行われたものです。
■受賞論文
Towards Automatic Coding of Collaborative Learning Data with Deep Learning Technology
■The Ninth International Conference on Mobile, Hybrid, and On-line Learning AWARD WEB
https://www.iaria.org/conferences2017/AwardseLmL17.html
■コンピュータサイエンス学部WEB
https://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/index.html