阿座上知香さん、柴田千尋講師、宇田隆哉講師の論文が情報処理学会DICOMO2017において優秀論文賞を受賞
2017年6月28日(水)~30日(金)の期間に開催された情報処理学会「マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2017)」において、阿座上 知香さん(大学院コンピュータサイエンス専攻1年), 柴田 千尋講師, 宇田 隆哉講師の論文である「畳込みニューラルネットワークに耐性のあるCAPTCHAの提案」が優秀論文賞を受賞しました。
DICOMOシンポジウム(http://www.dicomo.org/2017/) は情報処理学会のさまざまな研究会が共同で行う大規模なシンポジウムです。
■受賞論文
8H-3 畳込みニューラルネットワークに耐性のあるCAPTCHAの提案
阿座上 知香, 柴田 千尋, 宇田 隆哉 (東京工科大)
■論文概要
CAPTCHAとは、コンピュータと人間とを分別する目的で用いられるセキュリティ技術です。
例えば、わざと歪ませた文字や、コンピュータにはわかりにくい画像などを提示して、答えさせることで人間かどうかを判定します。近年、深層学習という人工知能の技術の発展で、従来はコンピュータには読めなかったような歪んだ文字や画像が、コンピュータにも認識できるようになってきており、CAPTCHAにとっては脅威となっています。本研究では、学習済みの深層ニューラルネットワークをわざと誤認識させる「敵対的ノイズ」とよばれるノイズを画像に多数回加えることで、深層学習を使った敵対プログラムに対しても耐性のある新しいCAPTCHAを提案しました。
■DICOMO2017シンポジウム 表彰一覧
http://dicomo.org/commendation/
■大学院コンピュータサイエンス学部WEB
https://www.teu.ac.jp/grad/cs/index.html