2019年医療保健学部長メッセージ
「人にやさしい、自立した医療人を育てます」梅田 勝
受験生の皆さん、こんにちは。医療保健学部長の梅田です。
病気になった時、医療の質的にも、経済的にも、世界の中で最も安心して受けられる国はどこでしょう?それは間違いなく、私たちの国、日本です。米国をはじめ先進諸国が日本のような医療提供体制、健康水準を目指していますが、日本のように安心して医療を受けられる環境を作ることは、まだまだ、できないようです。また、我が国では、先進文明国の中でも最も急速に高齢化が進み、医療も高度化する中で、世界一の平均寿命、健康寿命を誇っています。
安心して、最善の医療が受けられ、世界最高の健康水準にある我が国において、人々の健康福祉に直接貢献できる医療職は、最もやりがいのある職業ではないでしょうか。
多くの職種の医療人が求められています。病院から在宅まで、独立して仕事をする機会も増えている看護師。地域や職場で予防活動を行う保健師。高度な医療機器の操作を行う臨床工学技士。医療の検査を一手に引き受ける臨床検査技師。病気やけがの回復を支え、スポーツ医学にも欠かせない理学療法士。障がい者や高齢者の自立や社会復帰を支える作業療法士。これらの職種を希望する学生諸君を教育し、国家資格を得て社会に送り出すのが、医療保健学部の使命です。
今、医療職に求められているのは、患者さんを思いやる心に加えて、自分で判断して行動し(自立)、他の職種の人たちと協同してチーム医療を行う(協働)、電子カルテやコンピュータに強い(ICT)能力です。東京工科大学では多くの病院や保健・福祉施設と協力して行う専門教育に加え、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、メディア学部、工学部、デザイン学部と協力して基礎科目やリベラルアーツをわかり易く学修する体制を作っています。
大学教育は学生と先生が互いに努力する双方向性が大切です。大学内の授業以外に一日二時間以上勉強する学習習慣によって、長い階段を一歩ずつ登るようにして医療人の大学教育は行われ、学生諸君は成長してゆきます。医療職は、学生時代は先生から学びます。しかし、卒業してからは、患者さん、先輩、他の領域の先生方から学びながら経験を重ねて成長してゆきます。「一生勉強」が求められる大切な職種です。
学ぶ内容が多くて大変ですが、勉強そのものの内容は決して理解の難しいものではありません。先生方が一人一人の学生の面倒をみてくれるアドバイザー制度があり、安心して勉強に打ち込めます。
また、医療職には“ひとを愛するこころ(博愛精神)”が大切です。そのためには心豊かで楽しい学生生活を送りましょう。様々なクラブ活動、学園祭、海外研修なども待っています。
是非、生涯の天職として医療職を志望する、意欲のある学生諸君をお待ちしています。
■医療保健学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/medical/index.html