2019年デザイン学部長メッセージ
「デザイン学部では、社会で役立つ「もの」や「こと」を実践的に企画立案し、新しい発想で「かたち」にできる独創的な人材の育成を目指しています。AI(人工知能)、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの先端技術に対応して、快適で環境に優しく、潤いのある生活と社会を目指す実学としてのデザインを学修します。」
池田 政治
受験生の皆さん、デザイン学部長の池田です。
本学部では、皆さん1人1人の特性を活かして受験ができる様、複数の受験方法を取り入れています。デザインに必要とされる表現力の基礎やデザインスキルは、入学後しっかりと身につけられる様、指導しますので、いずれの方法で受験する人も安心して受験して下さい。
本学部では、視覚、映像、空間、工業デザインという4専攻によるバランスのとれた学部構成のもと、入学後学年進行とともに皆さんの希望により専攻が決められるようにカリキュラムが組まれています。デザインには、世の中の最新の知識と情報の活用が常に求められています。そのため本学部では、進化し続ける先端技術を十分に取り入れ、常に新しい環境の創造を求めて、「生活の質の向上」を目指した実学としてのデザイン教育を徹底していきます。
カリキュラムの中では、人それぞれが持つ感性を大切にし、それを育んでいく「感性教育」と工科大として実績あるコンピューター教育を取り入れた「デザインスキル教育」を融合させた独自の基礎デザイン教育を行っています。
専門教育では、サステイナブル(循環可能)な社会のため、限りある資源を大切にし、自然環境に配慮した人と地球に優しいデザイン思考をもとに卒業後様々な職種で活躍できる人材を育てていきます。
3年次前期で工業デザインコースか視覚デザインコースかのいずれかのコースを選択し、3年次後期から工業デザインコースでは、空間デザイン専攻か工業デザイン専攻、視覚デザインコースでは、視覚デザイン専攻か映像デザイン専攻かに進みます。4年次の卒業研究は、自分の研究テーマにあった教員のもとでゼミ形式での指導体制が組まれています。
蒲田キャンパスは、蒲田駅から徒歩2分の場所にあり、デザインリサーチなど都市型のデザイン教育を行なう環境にも恵まれています。また、地域連携として「デザインの町」大田区との恊働プロジェクトも年ごとに成果を上げています。
「デザインは社会で活かされてこそデザイン」という本学部の方針のもとで、従来型のデザイン教育であるデザイナーのみの育成に留まることなく、企画や営業、総合職などの幅広い職種で活躍できる人材の育成を目指していきます。
そのため、最終目標として「発想力、提案力、取材力、集中力、チーム力、実現力」を「学部が目指すデザインの力」として指導を行っています。このことは、客観的に物ごとを見つめ、多様に変化する社会の要請に応えていく力を身につけるということでもあります。
本学部は、1期生から連続して就職内定率92%以上を達成しています。今年度もさらなる目標に向かって教員、学生ともに健闘しています。
以上、デザイン学部の紹介をしてきました。皆さんが本学部の教育方針と教育内容を理解され、入学に向けて奮闘されることを望んで止みません。
最後に在学生の感想を幾つか載せましたので、参考にして下されば幸いです。
- 学部1年 M.S.さん
奨学生入試 - 感性演習/描くでは、デザインをする上で重要なルールや道具の使い方、目 的に合わせた表現方法を学べます。また人見知りの私でも、プレゼンを通し て作品を魅力的にする話し方や発表の基礎を学ぶことができたので、大勢の 前で話すことにも慣れることができました。
- 学部1年 Y.K.さん
指定校推薦入試 - 感性演習/つくるでは、「感覚」と「思考」をリンクさせて、立体表現に必要 な考え方と技術を身につけます。テーマを元に様々な素材を駆使して、自分 なりの表現をしていくことができ、楽しくスキルを身につけられます。
- 学部2年 M.M.さん
一般入試(学力試験型入試) - スキル演習「イラストレーション」は、視覚的なデザインを行う上で必要不 可欠な知識を一から学ぶことができます。レイアウトや印刷物の作成など授 業外でも必ず役立つスキルを実習を通してどんどん身につけられます。
- 学部2年 C.H.さん
AO入試 - スキル演習「空間系製図」では、図面の描き方を基礎から学べます。プラン ニングから住宅のデザインなど徐々に専門的な内容になっていきます。自分 で空間の図面が描けるようになるため、スキルの習得が実感できます。
学部3年 Y.O. 君
デザイン学部実技試験工業デザインコース・工業デザイン専攻
- 専門演習Ⅰ・Ⅱでは、実践的な工業デザインの提案について、グループワー クを通して学んでいきます。クライアントを設定しての課題も増え、空想上 の話としてではなく、実際の商品化を見据えた提案力を鍛えられます。
学部3年 T.S. 君
センター利用試験視覚デザインコース・視覚デザイン専攻
- 専門演習Ⅰ・Ⅱでは、依頼者の意図を反映させたデザイン思考と問題解決力 を身につける実習です。授業形態がまさに社会で役立つものとなっているた め、未来の自分を想像し、心躍らせながら演習に臨んでいます。