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応用生物学部4年の和田亮平さんの研究成果が国際科学雑誌に掲載

2021年2月3日掲出

 応用生物学部4年生の和田亮平さん(担当教員:吉田亘講師)の卒業研究の成果が国際科学雑誌「Epigenomes」に掲載されました。
 和田さんは通常より早く研究室に配属される早期配属制度を利用し、3年生の6月から研究活動を開始しました。新型コロナウイルス感染症対策のため研究活動が中断された時期もありましたが、研究活動再開後は感染症対策をしっかり行いながら研究を推進することで優れた研究成果をあげることができました。
 卒業研究では細胞の老化と共に短くなる染色体の末端構造テロメアの機能解析を行いました。通常DNAは二重らせん構造を形成しますが、テロメア領域では特殊なDNAの構造であるグアニン四重鎖構造を形成します。本研究ではこのグアニン四重鎖構造中のアデニンをメチル化すると、その熱安定性が増加することを明らかにしました。がん細胞ではテロメアが短くならないため無限に増殖すると考えられております。テロメアを安定化させる化合物は抗がん剤としての利用が期待されており、本研究で得られた知見を基にした新たな抗がん剤開発が期待されます。


■発表論文
著者:Ryohei Wada and Wataru Yoshida
タイトル:Thermal stability changes in telomeric G-quadruplex structures due to N6-methyladenosine modification
掲載雑誌:Epigenomes 2021, 5, 5
URL: https://www.mdpi.com/2075-4655/5/1/5


応用生物学部4年生の和田亮平さん

応用生物学部4年生の和田亮平さん(写真左)




■吉田研究室WEB:
https://yoshida-lab.bs.teu.ac.jp/