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2021年コンピュータサイエンス学部長メッセージ

2021年1月8日掲出

「2つの専攻で新しい仲間を待っています。」竹田 昌弘

コンピュータサイエンス学部 竹田 昌弘教授

 受験生の皆さん、コンピュータサイエンス学部長の竹田です。

 皆さんにとって、コンピュータのイメージとはどのようなものでしょうか?パソコンのようなものを思い浮かべる人が多いかもしれません。あるいは、鉄道の自動改札や、銀行のATMや、電子決済システムかもしれません。家庭にあるエアコン、テレビ、電子レンジなど、予約機能や制御機能のある家電のほとんどには、小さなコンピュータが使われています。

 近年、人工知能(AI)についての社会的な期待は、非常に高く、さまざまなシステムや機器がこれを利用して、新しい価値を生み出しています。この期待にこたえるため、2019年4月に人工知能を集中して学ぶ人工知能コースを設置しました。その反響が大きかったため、2020年4月からは人工知能関連技術を体系的に学修するための人工知能専攻を設置しました。併せて、情報通信技術(ICT)全般を総合的に学ぶための先進情報専攻を設置しました。これらの専攻は、日本が目指している新しい社会ソサエティ5.0で活躍する技術者の養成を目指しています。

これらの専攻の新しいカリキュラムの特徴は4つあります。
1.充実したプログラミング教育(専攻共通)
 すべてのコンピュータには、プログラムで動いているという共通点があります。プログラムがなければ、コンピュータは何もできません。プログラムを作るには、プログラム言語を学ばなければなりませんが、さらに仕事の手順を整理する力も求められます。2年次以降の学びの基盤となるように、1年次に十分な時間をとってPythonというプログラム言語が修得できるようにしています。
2.価値創造への取り組み(専攻共通)
 「価値創造演習」という新設科目があります。技術を社会に役立つように使うためには、「価値創造」という視点が必要です。演習を通じてこれを修得します。
3.基盤知識修得のためのコア科目(専攻共通)
 最先端の情報通信技術を支える基盤技術に関する知識を12のコア科目を通じて体系的に学びます。これは、将来、新しい技術に取り組むときにも必要になる知識です。
4.専攻分野の演習・実習・卒業課題
 それぞれの専攻の技術分野について、演習・実験などを通じて、頭と手を使って学びます。その総仕上げは、卒業課題です。研究室に入って、それぞれの課題に取り組みます。

 私たちは、多くのコンピュータに囲まれ、コンピュータなしでは成り立たない社会に生きています。私たちの学部で実践的なコンピュータサイエンスを学んで、コンピュータを使った新しい仕組みを作ることで明日の社会を切り拓いていってほしいと考えています。

 これに挑戦してみようという皆さんを歓迎します。

新型コロナウイルス感染症に関連して:
 さて、2020年度は、新型コロナウイルス感染症の流行のため、前期の授業は全面的にオンラインで開講せざるを得ませんでした。後期についても、講義室での授業を一部再開していますが、オンラインの授業が半分以上を占めています。
 2021年度は、感染拡大を防ぐためにさまざまな方策をとり、原則、講義室での授業開講する方針です。しかしながら、2020年度のオンライン授業の経験の中で、オンラインにはオンラインの良さがあることが分かってきました。今後は、オンライン授業と講義室での授業を組み合わせ、わかりやすい授業を目指していきます。

コンピュータサイエンス学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/index.html