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大学院バイオニクス専攻博士課程2年の栗本大輔さんが日本ラクトフェリン学会津田賞を受賞

2022年10月25日掲出

 2022年10月15日に東京工科大学八王子キャンパスで開催された「日本ラクトフェリン学会第10回学術集会」(大会長:本学大学院バイオニクス専攻の佐藤 淳教授)において、大学院バイオニクス専攻、生物創薬研究室の栗本 大輔さん(博士課程2年)が日本ラクトフェリン学会津田賞を受賞しました。
 日本ラクトフェリン学会学術集会は隔年で開催され、本学術集会では、「ラクトフェリンの可能性を信じて」というキャッチフレーズが掲げられ、様々な議論が展開されました。特にバイオ医薬品としてのラクトフェリンの展開をテーマに、その可能性と問題点が議論されました。

【受賞情報】
受賞者:栗本 大輔さん(大学院バイオニクス専攻生物創薬研究室 博士課程2年)
指導教員佐藤 淳教授
受賞名:日本ラクトフェリン学会津田賞
受賞研究タイトル:アルブミン融合によるラクトフェリン新規細胞内送達システムの開発―細胞内送達によるラクトフェリンの新たな機能の発見―
発表内容:ヒトラクトフェリン (hLF)は細胞内に取り込まれることで、多くの活性を示すと考えられているが、この関係はまだ明らかにされていない。そこで、この関係を明らかにするために、我々はカベオラ依存性エンドサイトーシスを活性化し、それによって細胞内に取り込まれるヒト血清アルブミン(HSA)に焦点を当てた。
 我々は、hLFにHSAを融合させることで、その融合タンパク質 (hLF-HSA)がガン細胞内に効率的に送達され、増強した抗腫瘍活性を示すことを見出した。更に、この開発したhLFの細胞内送達システムを利用して、hLFの新たな抗腫瘍メカニズムを発見した。以上より、hLFへのHSA融合は、hLFの生物活性を飛躍的に高めることが可能なことから、そのバイオ医薬品開発において、強力な武器になると期待される。
受賞者のコメント:この度は、日本ラクトフェリン学会賞 津田賞が授与され、大変光栄に存じます。支えてくださった佐藤 淳教授そして研究室の仲間たちに心より感謝申し上げます。


lactoferrin_poster
lactoferrin_presentation


■日本ラクトフェリン学会 WEB:
http://lactoferrin.jp/2022/


■大学院バイオ・情報メディア研究科 バイオニクス専攻WEB
https://www.teu.ac.jp/grad/bs/index.html