池田晋平医療保健学部講師の共著論文が「第25回 川井記念賞」を受賞
医療保健学部リハビリテーション学科作業療法学専攻の池田 晋平講師の共著論文が月刊誌「厚生の指標」に掲載され、川井記念賞を受賞しました。
月刊誌「厚生の指標」は、厚生労働協会から発刊されている雑誌で衛生・福祉・保険・年金・労働に関する社会の課題に対して、調査研究を通して実態を明らかにし、その課題解決に向けた手掛かりを提示する論文を掲載しています。川井記念賞は、厚生労働統計協会が前年に「厚生の指標」に掲載された論文の中で優秀なものを選定し、表彰を行うものです。
池田講師の共著論文は、新型コロナウイルス感染症の発生前(2019年12月)と発生後(2020年7月)の2時点で機敏に調査を行い、地域活動の参加数の変化と幸福感の変化を検討した点が評価されました。
【受賞情報】
受賞者:医療保健学部リハビリテーション学科作業療法学専攻 池田 晋平講師、他4名
受賞名:第25回 川井記念賞
論文タイトル:「COVID-19の感染拡大における地域活動の参加数の変化が地域在住高齢者の幸福感に及ぼす影響」
論文概要:この研究は、地域在住高齢者を対象に新型コロナウイルスの感染拡大における地域活動の参加数の変化が幸福感にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的に行いました。調査は、発生前(2019年12月)と第1回目の緊急事態宣言(2020年4月7日~5月6日)と第1波のピーク時期(同年5月初旬)を経た発生後(2020年7月)に実施しました。分析の結果、地域活動の参加数の変化は「増加群」11.6%、「維持群」24.9%、「減少群」35.1%、「なし群」28.4%で、とくに「なし群」の幸福感は2時点で有意に低下し、他方で「増加群」は幸福感が上昇していることが明らかになりました。このことから高齢者施策として、新型コロナウイルスの感染対策を講じながら地域活動の実践の推進を取り上げる意義が示されました。
論文抄録URL:https://www.hws-kyokai.or.jp/paper/120-2016-02-15-03-07-32/2631-202206-1.html
■第25回 川井記念賞 WEB:
https://www.hws-kyokai.or.jp/paper/kawai.html
■医療保健学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/medical/index.html