2023年医療保健学部長メッセージ
「優しく健やかに社会を支える医療専門職を養成します。」 医療保健学部 篠原 一彦教授
受験生のみなさん、医療保健学部長の篠原です。新型コロナウイルス流行発生から2年になりました。ご不自由やご不安を抱えつつ受験準備に励む方々も少なくないと思います。「朝の来ない夜はない」ことは感染症の流行においても同様です。しかし今は第六波や変異株に備えた万全の健康管理に努めてください。
私ども東京工科大学は新型コロナウイルス流行以来、理工系総合大学としてのICT技術を活用した遠隔講義を迅速に開始するとともに、万全な感染対策下にキャンパスでの学修再開に努めました。
患者さんとともに歩む医療専門職養成には、病院実習が学内での対面学修とともに重要です。医療保健学部では、「三密」予防のためのオンライン学修併用や実習病院のご協力によるワクチン接種などを実施しつつ、一昨年後期に再開したキャンパスでの講義・実習と病院実習を今も安全に続けています。感染対策下の学生生活に対する学生さん自身の協力と努力もあって、昨年の卒業生も立派な成績で国家試験に合格。第一線の医療現場で患者さんや社会のために元気に活躍中です。
2010年に看護・臨床工学・理学療法・作業療法の4学科でスタートした医療保健学部も今年は12期生をお迎えします。2014年の臨床検査学科開設につづき、2021年には言語聴覚専攻を新設し、希望あふれる1期生をキャンパスに迎えました。言語聴覚士とは「話す、聴く、食べる(嚥下)」という人間にとって大事な機能のリハビリテーションを担う専門職です。
リハビリテーション領域では、専門職間の連携が特に重要です。理学療法学科・作業療法学科を、理学療法学専攻・作業療法学専攻・言語聴覚学専攻を擁するリハビリテーション学科としたのも、多職種連携のためのさらなる教育力強化のためなのです。
新設以来100%近い国家試験合格率を維持する看護学科からは、すでに多くの看護師・保健師を輩出するとともに、日本を支える産業看護の教育研究・地域連携の実績があります。臨床検査学科では、世界に先駆けたバイオセンサ研究を誇る応用生物学部と手を携えた教育研究も可能です。
新型コロナウイルス重症患者の治療でも注目された人工呼吸器・膜型人工肺(ECMO)はじめ、人工心肺・透析装置などを操作する臨床工学技士。私どもの学園は日本最初の臨床工学技士養成校として、充実した学内実習機器と実習病院を活用し「命のエンジニア」である臨床工学技士を全国に数多く送りだしてきました。
医療保健学部に入学される皆さんには、医療専門職としての学修とともに、理工系総合大学として培った独自の一般教養や科学技術教育、サークル活動、さまざまな領域の学生さんや教員との交流を通じて、幅広い教養と人間性・自律性・協調性を備え、なにより健やかで優しい医療専門職として社会に巣立っていただきます。
この春お迎えする新入生の皆さんにも、万全の感染対策下にキャンパスと実習施設における安全で実り多い学修と楽しい大学生活の場を整えています。受験生そしてご家族のご健康ご自愛を心からお祈りしつつ、皆さんとの“まなび”をお待ちしております。
■医療保健学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/medical/index.html