吉岡英樹メディア学部講師が子どもから大人までを対象に聴覚障害理解のワークショップ「サイレント・コミュニケーション」を実施拡大
吉岡英樹メディア学部講師(以下、吉岡講師)は、聴覚障害理解を目的としたワークショップ「サイレント・コミュニケーション」を実施しています。本ワークショップは、吉岡研究室の演習講師で、自ら聴覚障害者でもある及川澄志と共に3年前から実施しており、年々その活動範囲を広げています。
●サイレント・コミュニケーションの詳細はプロジェクトHPをご参照ください。
サイレント・コミュニケーション 公式サイト
https://www.silentcommunication.jp/
1)企業と障害者雇用促進を目的とした体験型コンテンツを開発しワークショップを実施
10月16日に株式会社ゼネラルパートナーズが運営するatGPジョブトレ大手町にて、障害者の支援スタッフの方々を対象にワークショップを実施しました。20名の方々が参加し、5つのグループに分かれて開発した体験コンテンツを視聴し、聴覚障害者が職場で困っていることなどについてディスカッションしました。
世の中にはさまざまな聞こえの方がいます。コミュニケーション手段を工夫して、誰もが働きやすい環境を整えることが必要です。今後は、実際に聴覚障害者の方を雇用している企業に出張し、サイレント・コミュニケーションを実施する計画を検討しています。
●ワークショップの詳細は、atGPジョブトレのブログをご参照ください。
参考記事:東京工科大学と障害者雇用促進のためのコンテンツ開発で連携!
https://info.atgp.jp/jobtra-blog/article002-19
2)サイエンスアゴラ2024に出展し、600名以上が体験コンテンツに参加
10月26日(土)・27日(日)にお台場テレコムセンターにて、科学技術振興機構が主催する科学と社会をつなぐイベント「サイエンスアゴラ2024」にサイレント・コミュニケーションを出展しました。前述した株式会社ゼネラルパートナーズと共同開発した体験コンテンツの他にも、家族連れで楽しめる体験コンテンツも展示しました。
昨年に続き2回目の出展となりましたが、今年はブースの広さを2倍にしたところ、昨年の3倍以上となる600名を超える人々が長蛇の列を作り体験に参加しました。参加者は小学生から大人までと幅広く、楽しくジェスチャーや手話を一緒に表現したり、聞こえにくさを真剣に体験したり、聴覚障害への理解が深まった様子が伺えました。
●出展の詳細はプレスリリースをご参照ください。
プレスリリース:メディア学部の吉岡研究室がサイエンスアゴラ2024に出展
https://www.teu.ac.jp/press/2024.html?id=204
3)立教女学院中学校・高等学校とハイブリッド連携授業を実施
昨年から実施している立教女学院とのハイブリッド連携授業ですが、11月5日(火)・19日(火)に中学3年生を対象としたワークショップをオンラインで実施しました。今年度から高校生がISG(Inclusive Study Group)として障害について学ぶ活動を開始しており、今回のワークショップは来年度から参加したい中学生を対象に実施しました。指文字や手話で大学生とオンラインでコミュニケーションをとり、サイレント・コミュニケーションの楽しさを知ってもらいました。初めて参加する中学生を、これまで受講してきた高校生がサポートしている様子は、とても頼もしかったです。
さらに、12月10日(火)には高校生と今年最後のハイブリッド連携授業を行い、大学生の研究発表に高校生が質問したり、高校生の取り組みを発表したりしました。聴覚障害について理解するだけでなく、その課題をどのように解決できるかを研究することに繋がることを期待しています。
●これまでの高大連携授業についてはこちらの記事をご参照ください。
お知らせ:吉岡英樹メディア学部講師が立教女学院とハイブリッド連携授業を実施
https://www.teu.ac.jp/information/2024.html?id=148
*1聴覚障害支援メディア研究室
https://yoshioka-lab.org/
*2戦略的教育プログラム
https://www.teu.ac.jp/gakubu/media/strategic2021.html
https://www.teu.ac.jp/gakubu/2021.html?id=118
*3言葉を楽しく覚えるスマホアプリ「Vocagraphy」
https://blw.jp/