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私立大学最速のAIスパコン「青嵐」導入 — 八王子市とAI/DX連携協定を締結

 
2025年10月7日掲出

 2025年10月2日、東京工科大学は、NVIDIAのインフラとソフトウェアを搭載したAIスーパーコンピュータ「青嵐(SEIRAN)」を八王子キャンパスに導入・公開しました。並行して同日、キャンパス所在地である八王子市と「AI/DX技術を活用した地域連携協定」を締結し、教育・研究・地域貢献を含む包括的な協力体制を構築してまいります。

 本学が導入したAIスパコン「青嵐」は、NVIDIA DGX™ B200システムを12台採用し、合計で96基のGPUで構成しています。これらは、NVIDIAの最新GPU アーキテクチャ「NVIDIA Blackwell」および NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアプラットフォームを搭載しています。
各 DGX B200 システムは、高速ネットワーク「NVIDIA Quantum InfiniBand」により相互接続され、システム全体の理論上の AI 演算性能は 0.9 EFLOPS(1秒間に 90 京回の演算)に達すると見込まれています。これにより、私立大学では最速クラスの AI 計算基盤となります。
 発表に同席いただいたエヌビディア合同会社 エンタープライズマーケティング本部長の堀内朗氏からもAI人材教育を加速させる本学へ期待を寄せるお言葉をいただきました。
 スパコンの名称「青嵐(SEIRAN)」は、西行法師の和歌「浅川を渡れば 富士の雪白く 桑の都に青嵐吹く」にちなむものであり、本学のシンボルカラー「青」を重ね、「八王子の地から知の嵐を静かに吹き出す」という願いが込められています。
 また、同時に八王子市と東京工科大学は、「東京工科大学と八王子市とのAI/DX技術を活用した連携に関する協定」 を締結しました。協定の目的は、高齢化・人手不足など地域課題の解決や、地域におけるAI 人材育成および産業振興へ寄与することなどです。
 協定締結式では、千葉茂理事長、香川豊学長、初宿和夫八王子市長らが出席。千葉理事長は、コンピュータ教育にいち早く取り組んできた学園としてさらなる飛躍のため のAIスパコン導入と位置づけ、香川学長はこの新基盤を活用した産学連携や地域貢献への期待を表明しました。
初宿市長からは、「行政課題とスパコンを掛け合わせて何を生み出せるかを示す責任がある」として、市との共同プロジェクトの展開に向け、期待の言葉をいただきました。
 本学は、このAIスパコン「青嵐(SEIRAN)」の導入を契機に、 AI 教育・研究体制をさらに強化します。スパコン単体の運用にとどまらず、「AI/DX 価値創造機構」 を設置し、全学部横断的にひいては併設校である日本工学院も含め、 AI を深く学ぶ機会を整えてまいります。
 さらに、本学は「AI UNIVERSITY」を掲げ、「AI-ウェルビーイング」という理念のもと、将来的には自動運転、地域への技術還元など、広い応用領域への展開を見据えています。