博報堂 クリエイティブリスクコンサルタント 吉村尚人先生によるリスクマネジメント講義を実施
コンプライアンスを講義に展開―新たな大学教育の試み
デザイン学部では、3年次科目『マネジメント(全15回)』において、株式会社博報堂でクリエイティブリスクコンサルタントとして活躍されている吉村尚人先生を講師に迎え、5回にわたる講義を実施しています。
デザインや広告表現は、多くの人々へ情報や価値を伝える一方で、不適切な表現によるクレームや炎上といった、社会的なリスクを伴う場合があります。情報が瞬時に拡散する現代では、クリエイターにも表現に対する高い倫理観と判断力が求められています。本学デザイン学部では、こうした社会的責任を理解し、実践的なリスクマネジメント能力を養うことを目的に、講義を実施しています。
授業では、「類似・パロディ」「差別・偏見」など広告制作で実際に起こり得るテーマにおいて、「なぜ問題となったのか」「社会はどのように受け止めたのか」を解説しています。クリエイティブと社会的責任の両立や、広告制作の現場で実践されているリスクマネジメントについて、実務経験に基づく具体的な視点から学ぶ機会となりました。
学生の学びと成果
受講した学生からは、「これまで広告表現のリスクについて深く考える機会が少なく、自分の判断基準が曖昧だったことに気付いた」「炎上や情報拡散を、発信する側の視点から捉えるようになった」といった声が聞かれました。
また、多様な価値観への配慮や表現が社会へ与える影響を学ぶことで、「人を傷つけない表現を心掛けたい」「社会に責任を持つクリエイターを目指したい」という意識の変化も見られました。本授業を通じて学生は、表現の完成度だけでなく、その先にある社会的影響まで考える視点を身につけ、クリエイターとして求められる倫理観とリスクマネジメントへの理解を深めました。
社会的意義・今後の展開
本学デザイン学部では、創造力や表現力に加え、社会的責任を果たせるクリエイターの育成を重視しています。今回の講義を通じて、学生が多様な価値観を尊重しながら、社会に信頼される表現や企画を実践するための基礎を養うことができました。
今後も本学デザイン学部の実践的な学びを通じて、社会と創造をつなぐデザイン教育を推進していきます。
■デザイン学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/design/index.html
