本学独自のコーオプ教育を八王子キャンパスの全学部へ拡大
本学工学部では、2015年の学部開設以来、コーオプ教育を必修科目としてまいりました。コーオプ教育は、約2ヶ月間の企業実習と事前・事後教育を組み合わせたもので、本学が国内でも唯一必修科目として体系的に取り組んでいる教育プログラムです。このプログラムにより毎年約300名の学生が多様な業種に属する企業において就業経験を積んでおります。
コーオプ教育は、参加した学生の実践的知識の獲得や職業に対するビジョンの明確化に大きな成果を上げてきており、文部科学省からもプログラムの全学的展開の可能性を期待されておりました。このことも踏まえ、本年夏期休暇期間から八王子キャンパスのコンピュータサイエンス学部、メディア学部及び応用生物学部に範囲を広げたコーオプ教育プログラムを新たに開始いたしました。このことにより八王子キャンパス全学部においてコーオプ教育を実施することとなります。
コロナ禍が継続する厳しい状況の中ではありましたが、約20社の企業から実習生の募集が寄せられました。今回学部が拡大されたことにより、業種的にも広告やメディア関係など従来ない企業の参加が見られました。掲示された募集を見て応募した学生から7名が選別され、事前教育を受けた上で8月後半から9月にかけて約3週間の実習が行われる予定です。実習から帰って来た学生はさらに事後教育を受け、実習の成果を深く身につけた上で、その後の学修や就職活動に取り組むことが期待されます。
3学部を対象としたコーオプ教育は、今後毎年、春期休暇期間及び夏期休暇期間に実施される予定です。今回は、経済・社会状況に加えて、初回であったことから参加学生数は限られたものとなりましたが、今後大きく発展して行くものと期待されます。
コーオプ教育(Cooperative Education)とは、学内の授業と学外での就労経験型学修を組み合わせた教育プログラムのことで、発祥の地とされる北米や欧州では盛んに実施され、多くの成果を挙げています。
学生は一定期間、企業で働くことで、就業経験と報酬、大学の単位を手にするとともに、実践力や総合的な社会人基礎力など、従来型のカリキュラムだけでは修得しにくい能力を効果的に身につけることが期待できます。東京工科大学工学部は2015年の開設以来、このプログラムを必修科目としています。