コーオプ教育について
正規授業として学外で就業する、先進的なコーオプ教育を導入
コーオプ教育(Cooperative Education)とは、学内の授業と学外での就労経験型学修を組み合わせた教育プログラムのことで、発祥の地とされる北米や欧州では盛んに実施され、多くの成果を挙げています。学生は一定期間、企業で働くことで、就業経験と報酬、大学の単位を手にするとともに、実践力や総合的な社会人基礎力など、従来型のカリキュラムだけでは修得しにくい能力を効果的に身につけることが期待できます。
東京工科大学工学部では、このコーオプ教育を「単位認定される正規授業」としてわが国でいち早く導入しています。カリキュラムは、就業経験前の基礎学修から経験後のレポート作成やプレゼンテーションまで体系的に構成されており、円滑な実施をサポートするコーオプセンターの設置や、学生への報酬の支払いなども実現。学生はこのプログラムを通して、実践力、責任感、主体的行動力を身につけ、学修意欲や就業意識の向上につなげていきます。このように、本学が国の施策に先駆けて導入した革新的プログラムは、学内外から大きな注目を集めており、平成27年度より文部科学省の「大学教育再生加速プログラム(AP:Acceleration Program)」に採択されました。これにより、このプログラムは最長5年間、国から支援を受けて実施されることとなっています。
コーオプ教育にはインターンシップにはない多くのメリットがあります
長期間の就業を経験できるコーオプ教育
インターンシップの実施期間は一般的に短期間(1~2週間程度)ですが、これに対してコーオプ実習は、長期間(約8週間)にわたって企業などで就業することで、より実践的な活動を経験することができます。
事前・事後教育まで体系化したプログラム
通常のインターンシップでも事前ガイダンスがありますが、コーオプ教育は1年間かけてしっかりと事前教育を実施。また、就業経験での発見や収穫を、その後の学修や就職活動に生かす事後教育まで体系化しています。
コーオプ教育は有給にて実施
インターンシップは短期間の企業見学や体験がほとんどであり、原則として無給で行われます。一方のコーオプ教育は、学生が企業の一員として長期間にわたり就業を行うため、有給で実施されます。
実習プログラムは産学協同で開発
インターンシップの実施内容は企業に一任され、大学側はほとんど関知しないのが一般的ですが、コーオプ教育は産学協同の授業科目として単位を認定するため、大学と企業が連携して、より効果的なプログラムを開発します。
コーオプ実習 学生コメント
就業体験をした学生に実習先の企業や実習の内容を聞いてみました。
コーオプ教育の流れ
工学部では、 「教養教育科目群」「専門教育科目群」 と並行して、1年次から始まるコーオプ教育の一連の流れ(主体的学修~就業事後学修)を履修する、立体的なカリキュラムを整えています。
コーオプ実習のスケジュール
コーオプ実習を効果的に実施するため、8週間のギャップイヤー(クォーター制・第1~4期)を導入しています。各学科の学生がグループに分かれて交代でコーオプ実習を行うため、工学部全体として毎期いずれかの学科がコーオプ実習を実施していることになります。
また、スケジュールには事前のマッチングや直前ガイダンス、就業報告などの事後フォローも組み入れられているため、学生はきめ細やかなサポートを受けながら安心してコーオプ実習に臨むことができます。
運営体制
キャリアコーオプセンターを拠点に一元的に運営をサポート
コーオプ教育の運営は、大学内に設置された「キャリアコーオプセンター」で一元的に行われます。このセンターにはコーオプ教育担当スタッフが常駐し、コーオプ実習の実施企業の開拓や、企業と大学の双方の意向を反映させた実習プログラムの開発、学生と企業の適切なマッチングなどさまざまなサポートを行います。また、学生と企業からの報告や相談への対応、事務手続き処理など、コーオプ教育の円滑な実施を支える役割を総合的に担います。

平成27年度「大学教育再生加速プログラム(AP)」にコーオプ教育が採択される
工学部のコーオプ教育が、文部科学省の平成27年度大学教育再生戦略推進費 「大学教育再生加速プログラム(AP)」に採択されました。
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