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[学長メッセージ]第1回「東京工科大学が求める入学者とは?―アドミッション・ポリシーについて」

2014年5月9日掲出

 皆さん、こんにちは。東京工科大学学長の軽部征夫です。これから約1年、受験生の皆さんに役立つ、さまざまなメッセージを発信していきますので、お付き合いをよろしくお願いします。
 さて、今回は本学のアドミッション・ポリシーについてお話ししたいと思います。アドミッション・ポリシーとは、大学の入学者受け入れ方針のことで、簡単に言えば、大学が入学してほしいと願っている学生像のことです。

  東京工科大学は、1947年に本学の前身である「創美学園」が創設されて以来、社会で必要とされる専門的な知識や技術を学ぶと同時に、その基盤となる人間としての適応力を高めていくという「実学主義」を教育の柱としてきました。それを裏付ける形で、東京工科大学としてのアドミッション・ポリシーを次のように定めています。

(1)各専門分野の学修と研究に強い意欲を持って挑み、自己成長と自分の夢の実現をめざす人
(2)豊かな教養と人間性を育み、社会に寄与する姿勢を持ち、持続的に発展する社会の実現に貢献する人

 第一に置いたのは、学修を通じて自身を成長させ、夢の実現に挑戦する人です。その次に掲げるのは、豊かな教養と社会人基礎力をもって、社会に何らかの形で寄与する人。こういう気持ちがなければ、なかなか人間性を成長させることができないからです。
本学では、このアドミッション・ポリシーに賛同し、情熱を持って自らを高め、社会に貢献したいと願う学生を積極的に受け入れたいと考えています。そして、そういう志を持って入学した学生を、本学の教職員は一丸となって徹底的にサポートすることを約束します。

 また、アドミッション・ポリシーでは、東京工科大学が21世紀型の社会を「サステイナブル社会」、つまり持続的に発展できる社会と捉え、大学全体で「サステイナブル社会」の実現に向けて貢献するというフィロソフィー(哲学)を明確に謳いました。というのも来年4月、本学はメディア学部、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、医療保健学部、デザイン学部に加えて、“サステイナブル工学”を追究する工学部(2015年4月設置届出書類提出中)を新設し、全6学部から成る総合大学へと進化する予定だからです。
本学は基本理念に「生活の質の向上と技術の発展に貢献する人材を育成する」ことを掲げていますが、このうち「生活の質の向上」を担うのが応用生物学部、医療保健学部、デザイン学部であり、「技術の発展」を担うのがメディア学部、コンピュータサイエンス学部、工学部だと位置づけられます。そして来春、6学部すべてが揃うことで、大学をあげて「サステイナブル社会」の実現に貢献していくという体制が始動するのです。皆さんには、東京工科大学の時代に応じた新しい展開に、ぜひ期待していただきたいと思います。

 それでは、今回はこの辺で。次回は、新設予定の工学部が掲げる“サステイナブル工学”とは何かということについて、お話ししようと思います。