東京工科大学 前年度(2024年度)入試の傾向と対策【物理】
出題傾向
出題形式
すべての日程で大問数は3題で統一されており,全問が多岐選択型マークシート方式である。1が「力学」(配点36点),2が「電磁気」(配点36点)であり,3は「熱」・「波動」の2分野からそれぞれ中問1題ずつの出題(配点28点)となっている。設問数は,1と2が7~9問,3が4~5問で,全体で19~21問ほどで構成されている。
出題内容
出題内容については,「力学」分野では運動方程式・仕事とエネルギー・運動量保存則などが扱われることが多く,また「電磁気」分野ではコンデンサーや直流回路を扱った問題が多い。2024年度は,多くの受験生にとって手薄になりがちな円運動・単振動や電磁誘導などの各分野の後半で学習するテーマについても出題された。「熱」「波動」分野ではそれぞれ偏りなく,各テーマから基本的な内容が出題されている。
難易度
全体を通して基本~標準レベルの問題で構成され,いわゆる難問・奇問などはなく,ほぼすべての問題が標準レベルの問題集で扱われているような典型問題である。日程による難易度のばらつきはほとんどなく,どの日程で受験しても有利・不利は生じないと考えてよいだろう。
学習対策
基本事項の習得
「物理」の入試問題は,基本~標準レベルの問題が中心であるため,それらの問題を短時間で正確に処理できる能力が必要である。難しい問題集に取り組むというよりは,まずは教科書で扱われる基本事項の理解を積み重ねていくことが重要である。その上で,教科書の章末問題や傍用問題集に取り組み,単に物理法則や公式を丸暗記するのではなく,式の意味と,それを導く過程も理解しておきたい。
問題演習で実力アップ
基本事項の理解が固まったら,教科書傍用の問題集や標準的な問題集を何度も繰り返し解くことにより,問題の流れや解法の手順をマスターし,入試問題を素早く正確に解く力を養っていきたい。特に「力学」と「電磁気」に関して計算力,思考力が要求される場面があるので,このことは徹底したい。
過去問で最後の仕上げ
入試直前の時期には,東京工科大学の過去問を試験時間を意識しながら解いてみよう。実際の入試問題に触れることで問題の傾向を把握し,さらに本学入試での頻出項目に対する総復習を行うこともできる。目標として,1と2で6割以上の正答率,さらに3は完答できるようになるまでに仕上げておきたい。
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