東京工科大学 前年度(2024年度)入試の傾向と対策【化学】
出題傾向
出題形式
すべての日程で大問数は3題に統一されているが,各大問は中問に分けられていることが多い。解答数は35~48で,日程によってばらつきが見られる。出題形式は空欄補充形式で,語句・記号・数値・文字・化学式などを解答群から選ぶマークシート方式になっている。
出題内容
大問3題のうち,理論化学,無機化学,有機化学もしくは高分子化合物が1題ずつという構成が多い。無機化学は出題されず理論化学が2題のこともある。しかし,無機化学は日程によっては大問で出題されているので十分な対策が必要である。理論化学では様々な分野から出題されているが,特に出題が多いのは物質の状態(状態変化,気体の法則,希薄溶液の性質など)についてである。
有機化学も理論化学と同様に幅広く出題されている。また,対策が遅れがちな高分子化合物も大問で出題されることがあるので対策しておこう。苦手な受験生が多いところなので,しっかりと基礎的な化合物の構造,反応を押さえたうえで学習をしておきたい。計算問題の割合が多いため,試験中の時間配分には注意が必要である。特に,有機化学や高分子化合物の計算問題も出題されるので対策しておきたい。
難易度
出題される問題については,基礎~標準レベルが中心だが,一部,解きにくい問題が出題されることがあるので注意が必要である。特に,1が難しいときは,2などから解くように心がけることが肝要である。
学習対策
まずは教科書をマスターする
東京工科大学の入試問題は,知識問題と計算問題の基本~標準レベルが非常に多い。そのため,まずは教科書や資料集を用いて,基本原理や現象を正しく理解することが重要である。単に語句を覚えるだけではなく,なぜそのような現象が起こるかについてもあわせて理解していくように心掛けたい。また,計算問題に関しても,単に公式にあてはめて終わりにするのではなく,法則の意味をきちんと考えるようにしよう。一部,実験の流れが分かりづらい問題もあるが,このように勉強をしていけば他の受験生より正解数を増やせるだろう。
演習を積み重ねる
教科書の基本事項を一通りおさえたら,教科書傍用問題集や市販の問題集を使って,アウトプットを繰り返そう。間違えた問題に関しては教科書や資料集に立ち返り,もう一度確認して知識の修正を行うことが大事である。そして,同じ問題を完璧に解けるようになるまで繰り返した後は,別の問題集の似たような問題や,より複雑な問題に挑戦をし,初見の問題に対する対応力を養っていきたい。
過去問による演習
東京工科大学の出題形式に慣れるためにも過去問演習は欠かせない。特に,本学では受験生の対策が遅れがちな高分子化合物の出題が見られるため,過去問演習は必須である。また,計算問題について,難易度は基本~標準だが量が多い。試験時間内に効率よく解くには,きちんと時間を決めて過去問を演習することで,しっかりと時間配分の感覚をつかむことが必要である。
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