東京工科大学 前年度(2024年度)入試の傾向と対策【国語】
出題傾向
出題形式
2024年度入試は大問3題,1は漢字の知識を問う問題で5つの設問,2と3は文章読解問題で,それぞれ6つの設問からなる。設問としては,ほぼ必ず出題されるのが,漢字の知識・意味段落の把握・空所補充(接続詞や副詞・評論用語・慣用句)・傍線部解釈・傍線部理由・内容一致・脱文補充などであり,日程によって出題される可能性があるのは,文の並べかえ・文章の主題把握・記号や比喩の表現意図・現代国語文法(助詞の識別・敬語)などである。解答の形式は全問選択(マーク)式である。
本文の内容
出題される文章ジャンルは評論文が中心であり,小説を出題した日程はない。内容面ではAIの社会的影響・国土環境の管理・生物の共生などの自然科学系テーマ,近代社会の問題点・日本の社会や文化の独自性・メディア論・言語論などの人文・社会科学系テーマが頻出だが,人文・社会科学系テーマで抽象的な内容の文章が出題される場合は難度が高くなる傾向がある。
難易度
いわゆる難問や奇問といったものは見られず,受験生の基礎的な知識と読解力を問う出題内容となっている。しかし,本文を流し読みして解答を導き出せるような安易な問題ではなく,本文の内容を正確に読み取った上で,選択肢を慎重に吟味していく必要がある。日々の学習の中で,語句の意味を正確に理解し,文章の内容を丁寧に読み取る力を養っていくことが求められている。
学習対策
評論文を数多く読む
幅広く様々なテーマの文章に触れ,自分でも思考しながら読むことが大切である。特に,現代の日本で注目されている科学や環境の問題,日本人の人間関係やコミュニケーションや心理をテーマとした文章が多く出題されるので,意識して触れるようにしてもらいたい。
文章の構造をつかむ
評論文のような論理的文章の読解問題では,文章を要約するつもりで,段落ごとのキーセンテンスを押さえながら,論理の流れを捉えて文章全体の構造をつかむ「精読」の訓練を重ねていくとよい。筆者の言いたいことを正確につかむことができれば,傍線部解釈問題や空所補充問題,内容一致問題において,確実に正解選択肢が導けるはずである。
語彙力の強化
漢字問題はどの日程でも必ず出題されている(解答数は5で15点分にもなる)。すべて短文からなる選択肢から例文傍線部と同一の漢字を用いるものを選ぶという形式なので,漢字の書き取りの知識が問われる。語彙力の強化も必須である。
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