ヒューマンムーブメントセンターの活動紹介
- 2024年10月30日活動紹介
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高崎先生が理学療法専攻3年生に「Mechanical Diagnosis Therapy」の授業を実施
2024年10月30日、本センターの客員教授であり、埼玉県立大学准教授の高崎先生が、本学医療保険学部理学療法専攻の3年生を対象に、「Mechanical Diagnosis Therapy(MDT)」に関する特別授業を行いました。
授業では、MDTの理論的背景や臨床での応用について詳しく解説され、実技を交えた内容で、学生たちは実際の評価手法や治療アプローチを学びました。特に、患者の症状を体系的に分類し、それに基づいて個別化された治療プランを立案する重要性について、デモンストレーションを交えて、指導が行われました。
- 2024年9月15日-10月3日活動紹介
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副センター長の斎藤助教がマイアミ大学The Miami Project to Cure Paralysisで共同研究を実施
2024年9月15日から10月3日にかけて、東京工科大学ヒューマンムーブメントセンター副センター長の斎藤寛樹助教が、アメリカ・マイアミ大学のThe Miami Project to Cure Paralysisにて、Dr. Matija Milosevicのラボ(https://www.neuromet.org/ )と共同研究を行いました。この取り組みは、脊髄損傷研究において国際的な連携を深める重要な活動となりました。
マイアミ大学のThe Miami Project to Cure Paralysisは、世界トップクラスの脊髄損傷研究機関であり、多額の寄付金と大学運営費によって支えられています。医師や理学療法士、神経科学者、エンジニアなど、さまざまな専門家が集まり、脊髄損傷の治療法開発や機能回復の研究を多角的に行っています。特にニューロモジュレーションと歩行トレーニングを組み合わせた運動機能の改善に関する研究は、非常に高い効果が期待されています。
- 2024年9月1日活動紹介
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副センター長の斎藤助教が研究代表者を務める「脊髄損傷へのニューロモジュレーション: 経皮的脊髄刺激による筋シナジーの最適化」が科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(海外連携研究)に採択されました
本研究は、非侵襲的な経皮的脊髄刺激(TSCS)と脳波-コンピュータインターフェース(BCI)を活用し、脊髄損傷患者の移動能力を劇的に向上させる新しいリハビリテーション法の開発を目指しています。具体的には、歩行や日常生活動作を支える「筋シナジー」と呼ばれる複数の筋肉活動の協調パターンを特定し、それを選択的に活性化することで、効率的な運動機能回復を実現します。
さらに、BCI技術を併用することで、運動意図をリアルタイムで解読し、動作に応じた最適な刺激を提供できる画期的な介入法を構築します。この方法により、従来の一律的な刺激方法と比較して、より高精度かつ効果的な治療を可能にします。
本研究は、脊髄損傷研究の世界的拠点であるマイアミ大学 The Miami Project to Cure Paralysisとの共同研究として実施されます。総額20,930,000円の研究費を受けて進められる本プロジェクトでは、同施設の豊富な患者リソースや高度な研究環境を最大限に活用します。
この国際共同研究を通じて、日本国内における脊髄損傷治療の研究基盤形成にも貢献し、将来的な臨床応用を見据えた高いインパクトを持つ研究成果の創出が期待されています。
https://researchmap.jp/pt.hiroki/research_projects/47819187
- 2024年7月18日活動紹介
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7月11日、副センター長の斎藤助教と内野訪問研究員の研究論文が、Journal of Physical Therapy in Sports (IF 2.2) に掲載されました。タイトルと研究内容は以下のとおりです。
Effectiveness of Psychological Intervention Following Anterior Cruciate Ligament Reconstruction: A Systematic Review and Meta-Analysis
【本旨】
前十字靭帯再建術(ACLR)後のリハビリテーションにおいて、心理的介入の有効性を標準的なリハビリテーションと比較するために、複数の研究をまとめて分析しました。14の研究が選ばれ、そのうち6つの研究で詳細な分析を行いました。
結果として、心理的介入を受けたグループは、標準的なリハビリテーションを受けたグループと比較して、3ヶ月後の運動に対する恐怖心が有意に減少しました。また、3ヶ月後および6ヶ月後の痛みも大幅に軽減されました。この研究結果から、ACLR後のリハビリテーションにおいて、心理的介入が短期間での回復に有効であることが示唆されました。以上のことから心理的介入をACLR後のリハビリテーションに取り入れることで、競技復帰に悪影響を与える痛みと運動恐怖心の改善が期待できることがわかりました。
今後の研究では、特にエリートアスリートなど特定の集団に対する心理的介入の長期的な効果を評価し、これらの介入がリハビリテーションにおいて実際にどれほど有益であるかを明らかにしていく予定です。
- 2024年7月17日活動紹介
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7月2日から5日にかけて、イギリスのグラスゴーで開催された第29回欧州スポーツ科学会議(ECSS)に参加いたしました。ECSSは、スポーツ競技やスポーツ障害、動作分析など、多岐にわたるスポーツ科学分野の研究発表が行われる国際学会です。今回は、ヒューマンムーブメントセンターからセンター長の中山教授、副センター長の斎藤助教、伊藤助教、そして松下訪問研究員が参加いたしました。
斎藤助教は、Single Leg hopにおける筋シナジー解析による運動制御機能に関する研究について15分間の口頭発表を行い、これまでの研究成果と現在進行中の研究の最新知見を交えて解説いたしました。
伊藤助教は、サイレントピリオド(SP)を用いた筋疲労負荷前後の神経筋協調性の時系列的変化と、筋放電休止時間(SSP)を用いた神経筋協調性機能に関する研究を発表いたしました。
中山教授と松下訪問研究員は、共同研究として、ハイヒールの高さの違いが下肢および腰椎の姿勢に与える影響について、筋骨格シミュレーションソフトOpenSimを用いた研究を行い、ポスター発表を行いました。
松下訪問研究員は、一本歯下駄を履いて歩行した際の腰部および下肢の姿勢と筋電図による運動学的な基礎研究を行い、その将来的な運動への応用についてポスター発表を行いました。
研究タイトルは以下の通り。
・齋藤: Neuromechanical Strategies for Longer Forward Jumps: A Muscle Synergy Analysis of Single Leg Hops
・伊藤: Examination of Chronological Changes in Neuromuscular Cooperativeness before and after Muscle Fatigue Loading using Silent Period as an Index.
・中山・松下:Influence of wearing high heels on lower limb and lumbar spine posture in static standing.
・松下:The effect of single-tooth wooden clogs(GETA)on the whole body during walking.
- 2024年7月16日活動紹介
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2024年5月7日から5月20日まで、ヒューマンムーブメントセンター副センター長である斎藤寛樹助教が、脊髄損傷研究の世界的権威であるマイアミ大学(アメリカ)のThe Miami Project to Cure Paralysisで共同研究を行いました。この研究は、Dr. Matija Milosevicが運営するThe NeuroMET Laboratoryにおいて実施され、脊髄損傷に対する脊髄電気刺激介入に関する研究が積極的に進められています。今回は、脊髄損傷患者への介入研究の効果判定で必要な三次元動作解析や筋電図などを用いたニューロメカニクス評価を共同で行いました。脊髄損傷患者への脊髄電気刺激法は、歩行能力を劇的に向上させる介入として期待されている注目分野です。
From May 7 to May 20, 2024, Assistant Professor Hiroki Saito, Vice Director of the Human Movement Center, conducted joint research at The Miami Project to Cure Paralysis at the University of Miami, a world authority in spinal cord injury research. This study was conducted at The NeuroMET Laboratory , operated by Dr. Matija Milosevic, which is actively advancing research on spinal cord electrical stimulation interventions for spinal cord injuries. In this collaboration, we performed neuromechanics evaluations, such as three-dimensional motion analysis and electromyography, which are essential for assessing the effects of interventions in spinal cord injury patients. Spinal cord electrical stimulation for spinal cord injury patients is a promising field of study expected to dramatically improve walking abilities
- 2024年7月16日活動紹介
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高校訪問実施(2024年5月8日)
提携校である東京成徳大学高校を訪問し、ヒューマンムーブメントセンターのセンター教員の伊藤咲子助教によるコンディショニングについての模擬授業を実施いたしました。授業では、自身の身体を知るための評価や簡単なフィジカルチェックの実技を行い、コンディショニングがパフォーマンス向上や怪我の予防に重要であることを生徒に理解してもらうことができました。また、この活動を通して、理学療法士という職業やスポーツ理学療法への関心を高めていただけたことは、大きな成果であったと考えております。
センターでは、今後も継続的に模擬授業を実施するだけでなく、部活動に所属する学生のフィジカルチェックや顧問の教員へのフィードバックを行うことで、学生に理学療法士の活動を身近に感じてもらい、本学への進学を検討するきっかけとなるよう努めてまいります。
今後の活動としては、訪問先の高校を増やし、理学療法やセンターの活動をさらに広めていく予定です。また、高校だけでなく、膝前十字靭帯損傷などのスポーツ障害を多く診ている病院との連携も進めており、センター教員による機能評価を病院の医師や理学療法士にフィードバックすることで、よりスムーズなスポーツ復帰をサポートしてまいります。
- 2024年7月13日活動紹介
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斎藤助教と伊藤先生が地域貢献活動として障害予防教室を開催しました
2024年7月13日、東京工科大学ヒューマンムーブメントセンターの副センター長である斎藤寛樹助教とセンター教員の伊藤先生が、地域貢献活動の一環として都内の小学生サッカーチームを対象に障害予防教室を開催しました。
この教室では、高度なセンサーを使用して、下肢の関節可動域や基本動作(体幹の前屈・後屈・回旋)、スクワット、片脚立位バランス、歩行動作を分析しました。それぞれの選手の柔軟性や筋力を個別に評価し、その結果に基づいたセルフエクササイズを指導しました。
今回の活動は、小学生アスリートの怪我予防と運動能力の向上を目指し、地域のスポーツ活動に科学的なアプローチを取り入れる試みとなりました。参加者からは、「自分に必要なトレーニングがわかった」「日々のケアを学べた」といった好評の声が寄せられ、地域スポーツの発展に大きく貢献する取り組みとなりました。