Center for Human Movement (ヒューマンムーブメントセンター)

医療保健学部 中山孝, 斎藤寛樹, 伊藤咲子 

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トップメッセージ

ヒューマンムーブメントセンター 概要図

人の様々な活動は、座る、立つ、歩く、走るなどの機能的運動やスポーツなどの特異的な運動などさまざまな要素から構成された複雑なシステムです。
その根底にある基本的な各関節の運動(ムーブメント)や関節運動によって表現される機能的運動の改善をとおして健康増進や障害予防、アスリートの競技力の向上を目指すことをテーマにしたのがヒューマンムーブメントセンターです。

プロアスリートは勿論、子供から高齢者まで幅広い年齢層を対象とし、動作解析装置や筋活動などから得られた生体情報を人工知能(AI)を用いて包括的に評価し、最大限のパフォーマンスが発揮できるよう「動き」の改善をはかる方法を開発・提案することを目的とします。

そのために、人の動きを分析できる精度の高い解析機器を用いて対象者の動きを屋内外で計測します。またムーブメントを支える要素には、体の健康のみならず心の健康も重要です。トータルヘルスを支えるには十分な栄養や休憩・睡眠も必要です。このように代謝や神経系など複合的な機能の解析、その結果のフィードバックを行い、多面的な視点から対象者のパフォーマンスを最適化します。

私たちは蒲田の地理的な利便性の高さを活用し、国内外からのトップアスリートの支援や運動機能の面から健康支援を職業として考えている若者に、このヒューマンムーブメントセンターでの学びの機会を提供します。

ヒューマンムーブメントセンター 活動内容

活動報告

ヒューマンムーブメントセンターの活動紹介

活動紹介2025年4月2日

世界理学療法連盟学会(WCPT)が東京で開催

2025年に世界理学療法連盟学会(WCPT)が東京で開催されます。WCPTとは、理学療法の世界最大学会で、日本で開催されるのは1999年の横浜での開催以来史上2回目となります。この度、この国際学会に当センターの高﨑教授が「Biopsychosocial Model and Beyond」と題するディスカッションセッションの世界のエキスパートスピーカーとして選出されました。このディスカッションセッションでは、世界的なエキスパートがそのテーマについて参加者とともに意見交換をするもので、通常の演題発表のような原稿はなく、全てアドリブの英語で行われます。腰痛・肩こりなどの運動器領域のディスカッションセッションでは、高﨑教授が日本人で唯一の選出のようです。当センターとしても、高﨑教授には東京工科大学の名を背負い、日本代表として存分に世界に存在感を示してもらうのを期待しています。

活動紹介2025年3月27日

野球選手のピッチング前に対する神経筋促通法介入の質的効果に関する研究

理学療法学専攻の非常勤講師でヒューマンムーブメントセンターの研究員であり、広尾整形外科リハビリテーション科の科長の石谷が、野球選手10名(大学生)を対象に、ピッチング前の神経筋促通法アプローチの介入がピッチングにどのような質的効果を及ぼすか研究しています。
メイン測定は、オープンクエスチェンで通常のピッチング前のウォーミングアップと比較して神経筋促通法アプローチの介入はどうだったかをインタビューします。またサブ測定として、ノラクソン社製ワイヤレス筋電計、モーションセンサーを使用して、ピッチング動作中の筋活動、動作を分析します。
測定には本学の理学療法学専攻の4年生5名(希望者)の協力も得て実施しています。参加した学生達は、スポーツ選手の障害予防やスポーツリハビリテーションに興味を持っており、貴重な経験になったとの感想も聞かれ、通常の授業では教わることのできない内容を体験してもらうことができたと感じております。
今後も測定を継続し、野球選手に対する治療アプローチのエビデンスを立証していきたいと思っております。また、理学療法学専攻の学生が実際のスポーツ理学療法士のスポーツ選手に対するアプローチを間近で見る、体験する機会として作っていきたいです。

活動紹介2025年3月27日

中学野球大会での理学療法士によるメディカルサポート

理学療法学専攻の非常勤講師でヒューマンムーブメントセンターの研究員であり、広尾整形外科リハビリテーション科の科長の石谷が、中学野球大会での理学療法士によるメディカルサポートの大会運営責任者として活動しました。
活動内容は中学野球選手を対象に、投球障害予防のための①ストレッチ指導、②トレーニング指導、③ピッチングフォーム指導、また障害相談ブースを設けて選手1人1人の身体の不調や動きに対する相談などで、大会当日は200以上の選手が理学療法士によるメディカルサポートを受けました。
また今回のメディカルサポートでは、スポーツ現場を経験したい若手の理学療法士の方々の研修、理学療法士養成校の学生さんのスポーツ現場のインターン実習も同時に開催しました。参加した学生達は、スポーツ選手の障害予防やスポーツリハビリテーションに興味を持っており、普段、スポーツ選手を対応しているスポーツ理学療法士の実際の応急処置、評価や治療を間近で見ることができ、貴重な経験になったとの感想も聞かれ、通常の授業では教わることのできない内容を体験してもらうことができたと感じております。
今後もこのようなメディカルサポートを運営、開催することでジュニアアスリートの障害予防に貢献し、怪我なく、より高いパフォーマンスが出せるようサポートしていくとともに、理学療法士養成校の学生にもスポーツ現場での活動を経験してもらう機会として継続していきたいです。

研究紹介

ヒューマンムーブメントセンターでは、筋電図、三次元動作解析装置、慣性センサーやGPSなどのモーショントラッキング技術を駆使して、ヒトの動き(ムーブメント)を改善し、健康やアスリートのパフォーマンスを向上させることを目指しています。

動きの改善で健康や競技力の向上を目指すセンター誕生
  • 医療保健学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
    中山 孝 教授 斎藤 寛樹 助教
  • 動作解析
  • 理学療法
  • 大学の学び

メンバー

中山孝(教授)

センター長

中山孝(教授)

  • PhD,理学療法士
  • 国際徒手療法士
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斎藤寛樹 (助教)

副センター長

斎藤寛樹 (助教)

  • PhD,理学療法士
  • 国際徒手療法士
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伊藤咲子 (助教)

センター教員

伊藤咲子 (助教)

  • PhD,理学療法士
  • アスレチックトレーナー
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高崎博司 (客員教授)

高崎博司 (客員教授)

  • 埼玉県立大学
  • PhD,理学療法士
  • 国際徒手療法士
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石谷勇人 (訪問研究員)

石谷勇人 (訪問研究員)

  • 広尾整形外科、科長
  • PhD,理学療法士
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内野翔太 (訪問研究員)

内野翔太 (訪問研究員)

  • 株式会社データック
  • PhD,理学療法士
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松下和哉 (訪問研究員)

松下和哉 (訪問研究員)

  • 青葉台たけだ整形外科
  • Msc,理学療法士
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近藤慎也 (訪問研究員)

近藤慎也 (訪問研究員)

  • 株式会社リハサク
  • 理学療法士
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吉田亮太 (訪問研究員)

吉田亮太 (訪問研究員)

  • 読売クリニック
  • Msc,理学療法士
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お問い合わせ

副センター長:斎藤 寛樹 <saitohhrk@stf.teu.ac.jp>

アクセス

八王子駅からお越しの方

JR中央線「八王子」駅南口から
スクールバス約10分
所要時間:約10分 9:00より約10分間隔で運行

八王子みなみ野駅からお越しの方

JR横浜線「八王子みなみ野」駅西口から
スクールバス約5分
所要時間:約5分 9:00より約7分間隔で運行