メンバー
ヒューマンムーブメントセンター長中山 孝 教授
- 東京工科大学医療保健学部理リハビリテーション学科理学療法学専攻
- 医療保健学部長、教授、学術博士、理学療法士
経歴
- 1980年
- 国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院卒業
- 1999年
- 南オーストラリア大学大学院理学療法修士課程徒手理学療法専攻卒業
- 2006年
- 信州大学大学院生物機能工学専攻博士後期課程修了、学術博士
1980年神奈川リハビリテーション病院入職後、14年間の臨床業務ののち1994年母校のリハビリテーション学院教員に就任。2005年日本工学院専門学校教員を経て2010年4月より東京工科大学医療保健学部理学療法学科教授、学科長に就任。2023年4月、同学部長に就任。2024年4月片柳研究所に属するヒューマンムーブメントセンター長に就任。その間、2005年より日本徒手理学療法学会雑誌編集委員を務め、2021年同学会理事長に就任、現在に至る。南オーストラリア大学で徒手理学療法を修了後、これまで専門とした呼吸理学療法から徒手理学療法に変更。多くのマリガンコンセプト(Mulligan Concept)講習会の通訳を務め、自身もAccredited Mulligan Concept Teacherの資格を取得し、現在は同手技の徒手療法技術指導者の一人であり、毎年10回以上の講習会を開催している。体幹運動の3次元運動解析を主な研究テーマとし、海外の学会での発表に加え、研究論文も執筆している。理学療法領域の中でも運動療法関連の書籍執筆のほか、神経筋骨格系の検査・評価、徒手理学療法関連の翻訳書籍の執筆も多数ある。また、2021年東京パラリンピックのウィルチェアラグビーではクラシファイヤーとして各国選手の身体機能を評価し、クラス適合チェックを行う活動にも従事した。
副センター長斎藤 寛樹 助教
https://researchmap.jp/pt.hiroki
- 理学療法士
- 博士 (学術)(2023年3月 東京大学)
- The Master of Clinical Physiotherapy (Musculoskeletal Physiotherapy Major)(2016年2月 Curtin University of Technology)
2010年4月から2013年3月まで医療法人社団紺整会船橋整形外科病院の理学診療部で理学療法士として勤務していた。その後、渡豪し語学留学をした後に2015年からCurtin大学の臨床修士課程の運動器/徒手療法コースで理学療法士としての臨床技術を学び、The Master of Clinical Physiotherapyの学位を取得。2016年1月から2019年6月まで医療法人城東整形外科スポーツリハビリテーションセンターで理学療法士として勤務していた。2019年8月から現在まで東京工科大学医療保健学部理学療法学科の助教として勤務している。2023年3月に東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻生命環境科学系でPhDを取得(テーマはNeural basis for controlling diverse human behaviors based on muscle synergy analysis and its implications for rehabilitation)。2024年4月から現在に至るまで東京工科大学ヒューマンムーブメントセンターの副センター長を務めている。
専門は運動器疾患やスポーツ障害に対する理学療法であり、障害予測やモーターコントロールを最適化するための介入法の開発に従事している。特に、筋電図や動作解析装置を使用したニューロメカニクス評価による運動病態メカニズムの解明や電気刺激による障害予防・パフォーマンス向上のための介入法の構築を行っている。また、臨床の意思決定を支援するために、システマティックレビューなどの研究論文を統合する研究も行っている。さらに、現在も都内の整形外科クリニックで勤務し、常に臨床への応用を見据えた研究を続けている。
受賞:2016年2月The Mona Twomey Prize for the best postgraduate research project, Curtin University (Australia)
センター員伊藤 咲子 助教
- 理学療法士
- 博士 (スポーツ医学)(2019年3月 筑波大学大学院)
経歴
- 2001年
- 早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業
- 2005年
- 国立病院機構東京病院附属リハビリテーション学院理学療法学科卒業
- 2019年
- 筑波大学大学院人間総合研究科博士課程(スポーツ医学専攻)修了
2005年4月から2010年3月まで東京慈恵会医科大学附属第三病院にて理学療法士として勤務した。2010年4月〜2020年3月までは、東京慈恵会医科大学附属病院に勤務し、幅広い患者のリハビリテーションに携わった。2011年〜2014年まで同病院内のスポーツ・ウェルネスクリニック(スポーツ外来)の理学療法士として勤務し、膝前十字靭帯(ACL)再建術後などのスポーツ障害後のリハビリテーションを実施した。特に、ACL損傷後の身体機能については、表面筋電図による筋活動評価について研究を行い、学会発表なども行った。その後、筑波大学大学院人間総合研究科博士課程にて研究を継続し、PhDを取得した。2020年3月から現在まで東京工科大学医療保健学部理学療法学科の助教として勤務している。
また、スポーツ現場での活動については、2009年に日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の資格を取得した。2010年より現在まで国内のテニス大会にてオフィシャルトレーナーとしてサポートを行い、2023年4月より日本テニス協会(JTA)医事委員常任委員となった。
専門領域は運動器疾患やスポーツ障害に対するリハビリテーションであり、特に、ACL損傷後やスポーツ障害受傷後における表面筋電図や動作解析装置を使用した神経・筋機能の評価やパフォーマンス評価についての研究を実施している。また、現在もスポーツ現場でのサポート活動や整形外科クリニックでの臨床を継続しており、臨床に活かせるような研究を目指している。
センター員高崎 博司 客員教授
- 理学療法士
- 国際徒手療法士
埼玉県立大学 理学療法学科にも籍を置いております高﨑です。当センター事業では、スポーツ障害部門の方を主に担当します。
スポーツ障害の評価・治療・予防法に関しては元より、スポーツだけではなく運動器疾患による動作コントロールの異常からスポーツ理学療法の社会的認知までを含むトピックについて、調査・実験・臨床研究と幅広い方法で探求していきます。科学者として、日本から世界に向けて最先端の知見を提供するだけではなく、当センターではその最新知見を応用して利用者に提供できるよう貢献したいと思っています。
なお、埼玉県立大学高﨑ゼミでは、まだ東京工科大学にはない大学院修士・博士の過程がありますので、当センターで学んだ学生がさらなるキャリアアップを目指す際の一つの選択肢として機能できればとも考えています。また、高﨑ゼミでは修士研究員や博士研究員制度があり、日本全国そして世界からも研究者が集まり、様々なプロジェクトが動いていますので、当センターとの連携も進めていきたいと考えています。
センター員石谷 勇人 訪問研究員
- 広尾整形外科 リハビリテーション科 科長
- 博士(工学)
- 早稲田大学 ヘルスケアロボティクス研究所 研究員
- 認定理学療法士(スポーツ理学療法,運動器)
- 東京2020オリンピック メディカルスタッフ
- PTコンサルティング代表
経歴
- 2006年
- 日本大学文理学部 体育学科卒業
- 2008年
- 専門学校 東都リハビリテーション学院 理学療法学科卒業
船橋整形外科病院 理学診療部入職 - 2012年
- 同病院 スポーツリハビリテーション部配属
- 2019年
- 同病院分院 船橋整形外科⻄船クリニック副主任として配属
国立奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 博士後期課程修了 - 2020年〜現在
- 広尾整形外科 リハビリテーション科 科⻑として勤務
学業業績
著書1本,論文11本(英文2本),発表26回(海外6回)
受賞1回(第23回日本腰痛学会 最優秀演題賞)
現在の活動内容
整形外科に勤務し、 一般的な運動器疾患をはじめ、船橋整形外科での経験を活かし、 専門性が求められるスポーツ、 肩肘、 腰椎疾患に対するリハビリを担当。また, 臨床と学術活動からの知見をPT養成校や研修会等で、講師として若手セラピストの育成に努めている。
センター員内野 翔太 訪問研究員
- 理学療法士, Ph.D.(データサイエンス)
- 株式会社データック
経歴
- 2010年
- 帝京大学福岡医療技術学部理学療法学科卒業
- 2018年
- 千葉大学大学院人文社会科学研究科修了
- 2024年
- 横浜市立大学大学院データサイエンス研究科データサイエンス専攻修了
2010年から2021年まで、医療法人社団鎮誠会季美の森整形外科にてリハビリテーション業務に従事し、運動器疾患やスポーツ選手のリハビリテーションを担当しました。また、スポーツ現場でトレーナーとしての経験も積みました。研究分野では、主にACL損傷予防やACL再建術後のリハビリテーションに関する研究を行い、学会や論文発表も多数行ってきました。2021年より株式会社リハサクに在籍し、運動療法の普及やプロダクト開発に携わりました。同年から横浜市立大学大学院博士課程に在籍し、リアルワールドデータを用いた疫学および統計的因果推論の研究を行ってきました。2024年9月より株式会社データックにて疫学者として、研究コンセプトの策定、データベースの選択、論文作成のサポートなどを担当しています。
疫学およびスポーツ理学療法の研究を専門としています。特にリアルワールドデータを用いた疫学研究を中心に取り組んでおり、例えばNDBオープンデータを用いて日本における膝関節十字靭帯手術の経時的変化を明らかにしました。また、複数のデータベース研究にも関与しており、リアルワールドエビデンスの構築を行なっています。さらに、ACL再建術後のリハビリテーションに関する文献レビューも行っており、リハビリテーションの効果的な実施方法について研究を行なっています。
主な論文
・Effectiveness of psychological intervention following anterior cruciate ligament reconstruction: A systematic review and meta-analysis (2024年)
・Epidemiology of cruciate ligament surgery in Japan: A repeated cross-sectional study from 2014 to 2021 (2023年)
・Effectiveness of a supervised rehabilitation compared with a home-based rehabilitation following anterior cruciate ligament reconstruction: A systematic review and meta-analysis. (2022年)
センター員松下 和哉 訪問研究員
- 学位:
- 学士(理学療法,東京工科大学)修士(人間科学,日本大学大学院)
- 所属:
- 青葉台たけだ整形外科(理学療法士)
東京工科大学 ヒューマンムーブメントセンター 訪問研究員
日本大学大学院 総合社会情報研究科 人間科学分野 博士後期課程 在学
1994年生、長崎県諫早市出身。2016年東京工科大学医療保険学部理学療法学科卒業、2021年日本大学大学院修士課程修了、2024年日本大学大学院大学院博士後期課程在学中。
理学療法士資格の取得後、整形外科クリニックで臨床経験を積む傍ら大学での共同研究を推進し、日々研鑽を積む。
専門は三次元動作解析による動作分析、筋骨格シミュレーションソフトOpenSimを用いた身体運動に対する筋張力推定、関節反力ならびに脊柱の力学的負荷の逆算推計。
研究テーマとして靴や特殊な環境下における人間が受ける負荷や反応、姿勢の変化を計算し、これまで見えてこなかった知見を明らかにすること。特に従来の計算方法(Plug in Gait)では計算できなかった脊柱の力学的負荷に関する研究を現在進行している。
受賞歴:日本整形靴技術協会 優秀論文賞 受賞
NHK「あさイチ」出演、日テレ「買いトク探偵団」「女神のマルシェ」出演、エビデンス収集協力
センター員近藤 慎也 訪問研究員
- 理学療法士
- 株式会社リハサク 創業者/取締役
経歴
- 2010年
- 帝京大学福岡医療技術学部理学療法学科卒業 船橋整形外科病院 理学診療部入職
- 2018年
- 株式会社リハサク 創業
2010年4月から2018年4月まで医療法人社団紺整会船橋整形外科病院の理学診療部で理学療法士として勤務していた。2018年5月に株式会社リハサクを創業。CEOとして、数億円の資金調達を行い、全国500施設以上の医療機関に運動支援サービス「リハサク」を提供している。モバイルヘルスを用いたリハビリテーション支援により、患者のエンゲージメントを高め、効果的なリカバリー体験を提供することを目標としています。
センター員吉田 亮太 訪問研究員
- 所属:読売クリニック,東京都立大学大学院
- 資格:理学療法士,国際整形徒手理学療法士(OMPT),MSc
- スポーツ理学療法認定理学療法士,徒手理学療法認定理学療法士
経歴
- 2012年
- 東前橋整形外科病院にて理学療法士として勤務しながら,プロ野球独立リーグ群馬ダイヤモンドペガサス,高校サッカーチーム, 社会人バドミントンチームなどでメディカルトレーナーを兼務。
- 2018年
- 読売クリニックにて勤務。
- 2020年
- 東京都立大学博士前期課程修了,国際整形徒手理学療法士(OMPT)取得。
- 2022年
- 東京都立大学大学院博士後期課程に在籍。
- 2023年
- 聖泉大学(滋賀県)
- 2024年
- 東京工科大学(東京都),人間総合科学大学(埼玉県)にて非常勤講師。
2024年8月より東京工科大学ヒューマンムーブメントセンター訪問研究員着任。
当センターでは,筋骨格系疾患に対するVirtual Reality(VR)を用いた理学療法に関する研究を主に担当致します。近年,VRは急速な発展を遂げており,エンターテイメントや教育現場,そして医療場面など、様々な場面においてその活用の幅が広がってきています。この先の未来,VRはより一般化し私たちの生活に身近なものとなっていくことが予想されます。それに併せてVRを用いた効果的な理学療法が確立することで,医療現場における新たな介入手法の一つになるのみならず,従来のエクササイズよりもインタラクティブで効果的な自主トレーニングの提供に繋がると考えます。さらには,スポーツ復帰に際してのリハビリテーションや筋骨格系疾患の発生予防など,幅広い視点から健康増進に寄与できる可能性を秘めていると感じています。社会的な意義を持つ研究を世界に向けて発信できるよう貢献したいと思います。