臨床検査学科

臨床検査データを多角的に解析・検証し、現場のニーズに応える
臨床検査技師は、病院などの医療機関において、患者さんの血液や組織などの検体検査および身体の生理機能の検査を行うスペシャリストです。臨床検査学科では、臨床検査データを多角的に解析・検証する能力を養いつつ、他学科との連携教育を進め、実践能力と主体的行動力を備えた医療専門職として、臨床検査学の発展に貢献できる人材を育成します。
学科の特長
1実践力を養い医療の現場で的確に行動できる人材の育成
■検査原理の理解に重点を置いた教育を行い、日々進歩する技術に対応する力を育成します。
■学内実習を通して、問題を発見する力を養成します。
■最新の設備を用いた実習を通じ、実践力を養成します。
2社会のリーダーとして臨床検査学の発展に貢献する人材の育成
■コミュニケーション能力に重点を置いた教育を行います。
■学部共通のプログラムを通じ、コラボレーションスキルを養います。
■アクティブラーニング・卒業研究を通じて、自ら考える力を養成します。
3充実したサポート体制
■担任教員が、一人一人の学修・学生生活・国家試験対策を支援します。
■基礎学力の学修を個別に支援する専門教員がいます。
■先輩による専門科目学習サポ-トを行っています。(ピアサポートシステム)
■e-ラーニングシステム(Moodle)を利用し、講義時間外の学習をサポートします。また、個々の学生に対応した指導を行っています。
取得可能な資格
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臨床検査技師国家試験受験資格
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健康食品管理士受験資格
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食品衛生管理者及び食品衛生監視員資格
- 国家試験対策
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2022年実施
国家試験
合格率[新卒]- 臨床検査技師100%
専門科目の講義と実習、そして臨地実習で学んだ臨床検査学の知識の中で、特に国家試験の問題として集約される課題については、例題、解答、対応策などについて掘り下げて学修します。また、臨床検査技師国家試験に準じた模擬試験は定期的に受験し、成果を確認します。学生が主体となり、十分な知識の修得を目標に国家試験対策に取り組んでいきます。
臨床検査学科の学びのポイント

接遇マナーも学ぶ実習
生理検査学実習では、病院と同様の検査機器を使用し、超音波心電図や脳波などの実習を実施します。接遇マナーも身につけ、患者さんの気持ちに寄り添える臨床検査技師をめざします。

生化学的スクリーニング法
血液中の化学成分を測定する際、他の成分が測定に及ぼす影響と、血液の保存条件の違いによる影響について実験し、正しい検査データを得るための対処法を学びます。
学科紹介ビデオ
専門教育科目・専門科目
専門基礎科目
専門基礎科目は基礎医学系、社会医学系、医用工学系の3分野で構成され、臨床検査技師としての基礎となる内容が学べるようになっています。基礎医学系では解剖学、生理学といった人体の構造・機能に関する基礎医学を中心に、臨床検査技師として必要な検査学の基礎となる病理学や血液学を学びます。社会医学系では公衆衛生学、医療リスクマネジメント等で臨床検査の意義や有用性について、また医用工学系の医用工学概論・実習では検査機器の構造や保守点検など、機器を安全に管理する方法について理解します。
主な専門基礎科目
病理学
病理学は疾病がどのような成り立ちで起こるのかについて、臓器、組織、細胞レベルでの特徴やその変化を中心に学びます。
臨床検査概論
臨床検査とは? 臨床検査技師はどのようにして誕生したのか? 臨床検査の歴史や特徴などについて講義や施設見学を通して学びます。
血液学
血液の成分、性状や機能、止血や血液凝固について学び、また血液疾患の診断や経過観察に必要な血液検査の基礎について理解します。
専門科目
専門科目は総合検査学系、形態検査学・分析検査学系、機能調節・制御検査学系、臨地実習の4分野から構成されます。総合検査学系では、検査の意義や役割について学び、検査結果を判読する能力を身につけます。形態検査学・分析検査学系では微生物検査学、遺伝子検査学など広範な臨床検査の各分野について、検体採取や分析技術について学修します。機能調節・制御検査学系では、心電図や脳波など生体から直接得られる情報を診断・治療に生かすための知識・技術を修得します。臨地実習ではこれらを軸に実際の医療現場でどのように実践されているかを体験的に学びます。
主な専門科目
生理検査学
心電図、脳波、呼吸機能検査、超音波検査など、さまざまな生体機能検査に関する知識や技術を修得します。
遺伝子検査学
遺伝子・染色体検査の原理を理解し、臨床検査における意義について学べます。同時に遺伝子検査に伴うの倫理的な問題について学びます。
血液検査学
血液学、血液検査の基礎を学び、血液・造血器疾患の診断に必要な検査について学修し、臨床検査技師としての視点を養います。
病理検査学
病理組織、細胞診断学は、さまざまな病態の病因や疾患の診断に欠かせません。ここでは病理検査手技の基本を中心に学びます。
微生物検査学
微生物検査の基礎知識を修得し、感染症に関わる病原微生物の同定・薬剤感受性検査を学ぶことで感染制御における臨床検査技師に役割を理解します。
臨床化学検査学
採取した血液や尿などに含まれる各種成分を生化学的にスクリーニングする方法を身につけ、分析結果が診療に果たす意義を理解します。
教員・研究紹介
医療保健学部 臨床検査学科廣田雅子 准教授
「学生が臨床検査技師として働くときのイメージを持てるよう、リアルな現場経験を伝えるよう心がけています」(2022/12/09)
医療保健学部 臨床検査学科佐々木 聰 教授
「手軽に利用できるIoTやICTを使って、学生と一緒に臨床検査学の課題を解決しようと研究しています!」(2021/03/26)
就職状況
就職率(就職内定者数/就職希望者数) 2021年度卒業者実績(2022年5月1日現在)
就職率 100%
卒業後の進路
国公私立・大学病院や総合病院をはじめとする医療機関/公務員/検査センター/健診センター/医療関連企業/大学院進学/細胞検査士養成所 ほか
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