メディア学部

School of Media Science 八王子

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先端メディア学&先端メディアゼミナール

「先端メディア学」&「先端メディアゼミナール」は、学修意欲の高い学生を1年生の後期から研究室に参加できるようにして、早期に研究を中心とした学修の機会を提供するカリキュラムです。
「先端メディア学」は1年生後期から2年生前期に開講され、先端的な研究分野に関する基礎的な素養を集中的に身につけます。
「先端メディアゼミナール」は2年生後期から3年生前期に開講され、「先端メディア学」で身につけた素養を元に、担当教員指導のもと具体的な研究内容を決定し、最終的に、学会発表できるような成果を出すことを目的としています。
2016年度から始まったこの授業では、現在、約20種類の先端的な開講テーマが設定され、2年生、3年生による学会発表という成果が得られたテーマがいくつもあります。

2019年度の開講テーマ

コミュニケーション・サイエンス(榎本美香先生)

人は会話をするとき、言葉だけでなく、視線・姿勢・身振り・表情などさまざまな「非言語情報」を用いてコミュニケーションを行なっています。それらの情報がどんなタイミングで誰に向けて発信されているのかを科学的な分析手法で明らかにし、コミュニケーションの原理に関する新しい発見を目指します。

AIによる音響分析(大淵康成先生)

様々な「音」のデータを収集したうえで、それらを人工知能(AI)と呼ばれる多種多様なソフトウェアを使って分析していきます。人間の声の感情分類や騒音の種類別の分析など、実際に役立つアプリケーションの作成に取り組み、各種ツールの使い方とデータ分析を学修します。

CGプログラミング(柿本正憲先生)

コンピュータグラフィックス(CG)の標準的なアルゴリズムを学んだうえで、アルゴリズムをプログラムとして記述できる能力を身に付けていきます。授業の過程で、バージョン管理・ファイル入出力・リファクタリングなど、プログラミング基本知識を学修します。最終的には、学会発表を目標に新規性を盛り込んだミニ研究テーマを設定しプログラムを書いて取り組みます。

健康メディアデザイン(千種康民先生)

心拍や睡眠の深さ、歩数、筋力といった生体情報を測るセンサ類を活用して、集中力やストレス、睡眠、食事、運動、筋力アップ、ダイエットなどさまざまな健康テーマの改善・向上につながる「健康メディアデザイン」に取り組む授業です。データの計測法や可視化なども学び、その成果を新しい健康アプリとして企画デザインしていきます。

IoTシステム実践(寺澤卓也先生)

現在、コンピュータ機器以外のものもインターネットに接続し活用する「IoT(Internet of Things)」と呼ばれる技術が、各分野で大きな注目を集めています。本授業では、IoTを理論面から理解するとともに、実際のシステムの設計・実装を通して、問題の把握と解決策の検討、評価などを行ないます。

メディア・アート実践(羽田久一先生)

メディア・アート関連作品についてのレビューや論文を読んで、新しい技術を用いたメディア表現について考察し、理解を深めたうえで、独自性のあるシステムの提案・実装をめざします。学会発表やコンテスト応募などを通じて外部に説得力ある形で成果を発信していくとともに、先端の研究へとつながる知識や技術を修得することを目標とします。

位置情報技術を活用したサービス開発(藤澤公也先生)

近年、メディアコンテンツ関連分野においても人工知能を利用した多くのサービスが登場しています。これらは深層学習と呼ばれる機械学習技術を用いており、深層学習の理解・活用は、人工知能に関わるサービスをつくるうえで必須となっています。本授業では、深層学習技術の仕組みを学び、これを実装した新しいサービスの構築に取り組みます。

アドバンスドゲームプログラミング(渡辺大地先生)

ゲームプログラミングには、高度なプログラミング技術と様々な数学・物理に関する理論の修得が必要です。ここでは、単にゲームエンジンの機能を利用するのではなく、プログラミングによって高度な処理を実現する方法を学習。オブジェクト指向プログラミングと、ゲーム開発に必要な数学・物理の処理論を実践的に理解します。

先端Procedural Animation(菊池司先生)

CG映像の「ビジュアルエフェクト(VFX)」分野で用いられる様々なシミュレーション手法を、各種CGソフトウェアを使用して学修します。具体的なアルゴリズムを理論的に学ぶと同時に、実際のCGソフトウェアではどのように実装されているのか、どんな表現の違いや可能性があるのかを作品制作を通して理解・体験していきます。

先端科学技術可視化ゼミナール(竹島由里子先生)

大規模で複雑な数値データから意味のある情報を見出すために、CG技術を用いて数値データを図形に変換して視覚的な解析を可能にする技術を「可視化(ビジュアリゼーション)」と言います。本授業では、科学技術データをはじめとする様々なデータの可視化の基本技術やデータ解析の概念および理論について学びます。

イノベーティブコンテンツプロデューシング(三上浩司先生)

メディア学部で修得可能なコンテンツの企画、制作、技術開発などに関わる多様な知識を応用し、革新的なコンテンツをグローバルにプロデュースするための横断的な知識の再構築とその実践を行ないます。海外の提携校や留学生と連携してコンテンツの分析や交流を行ない、国際的なプロデュース力も身につけていきます。

社会経済調査分析(榊俊吾先生)

経済・経営環境を主な対象領域として、情報の調査、編集、分析、そしてこれを基にしたシミュレーションなどの評価を行なう授業です。実際にテーマを決めて調査研究に取り組み、発表・討議を行なうことで調査研究方法を修得するとともに、一通りの研究プロセスを体験し、卒研等での調査研究にも必要な能力を養います。

新しい広告の研究(進藤美希先生)

従来からのテレビコマーシャルに加え、動画広告が発達するなど、モバイル時代を迎えて広告は大きく形を変えています。本演習では、こうした新しい広告のあり方について考察したうえで、実際に動画広告を制作して「八王子学生CMコンテスト」に応募。外部の評価を受けることにより、自身の能力の確認や課題の発見につなげていきます。

相互行為分析(山崎晶子先生)

この授業では、人間同士の相互行為およびロボットなどの人工物を媒介としてされる相互行為の分析に取り組みます。実際に相互行為をビデオで撮影し、何が行なわれているかを明らかにするために、エスノメソドロジーと会話分析に基づいて分析していきます。

ミュージック・アナリシス&クリエイション(伊藤謙一郎先生)

日常を取り巻くさまざまな音楽に対し、客観的かつ分析的に聴取する行為を通して、音楽における表現のあり方を作り手の視点から考察していきます。基本的な楽曲分析の手法と分析結果を論理的に言語化できる能力を身に付け、分析により得られた知見を生かし、自身の創意を音楽として具現化できる高度な創作能力を養います。

ビジュアル情報処理(椿郁子先生)

画像処理技術の応用分野は幅広く、エンターテインメントとして活用することも、社会問題の解決のために利用することもできます。本授業では、画像認識、ディープラーニング、三次元形状復元などの画像処理に有用なライブラリを用いて、世の中の役に立つアプリケーションを制作するほか、それらに関連する分析・実験を行います。